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ホームラストマッチの横浜FMドゥトラ「これからはサポーターの1人」

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[7.23 J1第16節 横浜FM1-1神戸 ニッパ球]

 鉄人がホームラストマッチを迎えた。横浜F・マリノスに01年から6年間、そして12年から2年半在籍するDFドゥトラは、6月12日に7月末の契約満了をもって現役を引退することを発表していた。

 DF下平匠の負傷もあって4試合ぶりに先発すると、40歳という年齢を感じさせない上下動を左サイドで繰り返した。前半17分にはMF中村俊輔のクロスから積極的にシュートを狙うだけでなく、後半5分にはMF小椋祥平への鮮やかなクロスで決定機を演出。試合は惜しくも1-1に終わり、ホームラストマッチを白星で飾れなかったものの、鉄人のホームでの最後の雄姿に、サポーターからは「ドゥトラ」コールが送られた。

 試合後にはセレモニーが行われ、背番号5のTシャツを着たチームメイトと場内を一周する際にはサプライズが待ち受けていた。アウェーの神戸サポーターから声援が送られるだけでなく、メッセージ入りの横断幕が掲げられたのだ。これにはドゥトラも「神戸のサポーターの皆さんに感謝ですね。神戸サポーターからの温かい気持ちが伝わりました。ただ、本当にビックリしました」と驚きを隠せなかった。

 試合後に横浜FMでの生活を振り返ると、「クラブの良い雰囲気やサポーターの温かみを感じ、自分のセカンドハウスという場所にしてくれた」とクラブへの感謝を示すだけでなく、今後については「まずはしっかりと休み、6カ月間は家族とゆっくりします。その後は監督を目指して勉強したいと思っています」と新たな目標を話した。

 そして、「皆さんの温かさやリスペクトはブラジルに持って帰ります。これからはマリノスのサポーターの一人としてチームを応援したいと思っています」と今後もトリコロールの一員であることを誓った。

(取材・文 折戸岳彦)

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