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天敵・長崎から初勝ち点獲得も千葉は今季初の3連勝逃す

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[7.26 J2第23節 千葉1-1長崎 フクアリ]

 J2は26日、第23節を各地で行い、フクダ電子アリーナではジェフユナイテッド千葉V・ファーレン長崎をホームに迎えた。スコアレスで折り返した試合は、後半に入って互いが1点を取り合う展開に。しかしその後、スコアは動かずに勝ち点1を分け合った。

 ここまでのリーグ戦での対戦は長崎の3戦3勝と、一度も勝利がないばかりか、引き分けにすら持ち込めていない千葉。リーグ戦では現在2連勝中ながらもFWケンペス、MF谷澤達也、DFキム・ヒョヌンと主力3人を欠いて、この一戦を迎えた。対する3試合連続完封負けと調子の上がらない長崎は、相性の良い千葉を叩いて上昇気流に乗りたいところだった。

 序盤にリズムを作りかけたのはホームの千葉だった。ワンタッチ、ツータッチのパスをテンポ良くつなぐだけでなく、相手最終ラインの背後を突く1トップのFW森本貴幸の動きを見逃さずにパスを配球し、長崎ゴールに迫る。前半3分には森本の落としから、前線に走り込んだMF兵働昭弘がファーストシュートを放つなど、主導権を握るかと思われた。

 しかし、中盤で千葉の攻撃をつぶしてセカンドボールを回収し始めた長崎がシュートチャンスを作り始める。前半11分にCKのこぼれ球からMF神崎大輔がミドルレンジから狙うも、シュートは枠上に外れた。さらに同14分にはMF佐藤洸一がミドルシュートを放ったが、GK岡本昌弘の正面を突き、その後もDF岡本拓也の正確なセットプレーからゴールを脅かすが、先制点を奪うには至らない。

 その後も長崎に主導権を握られた千葉は、前半27分、同40分にFWイ・ヨンジュにあわやという場面を作られたが守備陣の粘りもあり失点こそ防いだ。しかし、序盤以降はチャンスらしいチャンスを創出できないまま前半終了を迎えた。

 後半に入ってもリズムを作る長崎が後半10分、ついに先制点を奪う。左サイドを崩すと、神崎のクロスをMF奥埜博亮が豪快にヘディングでネットを揺らして先制に成功。チームにとって4試合ぶりとなる得点が、貴重な先制点となった。

 しかし、すぐさま千葉が同点に追い付く。後半14分、FKのチャンスを得ると、ボールには兵働が向かった。直接ゴール前に送るかと思われたが、兵働はMF山中亮輔にボールを預ける。山中は迷いなく左足を振り抜くと、地を這うようなシュートがゴールネットに突き刺さり、あっという間に試合を振り出しに戻した。

 その後、千葉はMF田中佑昌、長崎はFW深井正樹ら両チームともに攻撃的なカードを切って、勝ち越しゴールを狙ったがスコアは動かずに1-1のまま試合終了を迎えた。千葉は3連勝を逃したものの天敵から初の勝ち点を獲得し、4試合ぶりの得点を記録した長崎は連敗を3でストップさせた。

(取材・文 折戸岳彦)

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