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自滅を強調する磐田DF駒野「課題はインサイドパスのミスを減らすこと」

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[7.26 J2第23節 横浜FC4-0磐田 ニッパ球]

 前半終了時、そして試合終了時。ゴール裏のジュビロ磐田サポーターからブーイングが起きた。無理もないだろう。今季ホーム1勝で18位に低迷する横浜FCに0-4でスコア通りの完敗を喫したのだ。

 FW前田遼一を欠く攻撃陣は迫力に乏しく、DF伊野波雅彦を欠く守備は決壊した。試合前、「ミスがあっても、お互いにカバーをして一体感を出して行きたい」と話していたDF駒野友一は、「立ち上がりは良かったですけど、時間とともに集中力が失われたというか、ミスが目立ってしまった」と、静かな口調に苛立ちを感じさせた。

「自分たちがフリーでボールを持っていても、ミスをしてしまえば相手の方が陣形は整っている。特に真ん中でボールを取られてしまうと、バランス的にも相手の方が良い。ボールを失うにしても、もう少し高い位置の方がいいし、少しつなぎの部分でミスが多いなと思います。組み立ての時点で、簡単なミスでショートカウンターを食らうことが、特に前半は多かった。今までの悪い所だと思うし、そこが直っていない。そこを直さなければいけないと思います」

 前線はボールを奪いに行く動きが少なく、守備でもスペースは埋めてもボールや人についていないように見受けられた。それが連敗に対する恐怖心によるものだったのか、という問いを駒野は「立ち上がりは良かった」と否定し「良いからと言って、先に失点してしまえば、守ってくるチームはやりやすいと思う。自分たちが、良い時間帯で得点を取ることが大事。それに相手の時間になっても、しっかりと凌ぎ切る力が、今の自分たちにはないと思うので。逆に先制点、2点目も取られているし、凌ぐ力も必要と思います」と、攻守に力を付けることが必要だと説いた。

 4日後には、すぐに讃岐戦が控える中、最大の修正点について、駒野は「インサイドパスのミスを減らすことだと思います」と、ピシャリ。安易なミスを失くして、自滅する悪いパターンを失くさなければ、自力昇格は難しくなる。

(取材・文 河合拓)

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