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ダメ押し芸術弾のF東京MF高橋秀人「みんなが持ち味を発揮してくれた」

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[7.27 J1第17節 F東京3-0仙台 味スタ]

 結果、内容、ともに会心の出来だった。3-0で仙台に快勝したFC東京のMF高橋秀人は、試合を振り返り「一人ひとりが持ち味を出した試合。交代で入った選手も然り。チームの一体感を感じるので。(太田)宏介のFKだったり、モリゲ(森重真人)の対人、ゴンちゃん(権田修一)のフィードとか。ヨネ(米本拓司)の狩りからのドリブル、(平山)相太くんのヘディング。みんなが持ち味を発揮してくれたので、言うことはないです」と、総括した。

 それぞれが特長を出した中で、最もプラスアルファを見せたのは、高橋だったかもしれない。本来の人への強さや読みの良さを見せながらも、前半43分には相手DFのクリアーボールを拾い、シュートを放った。ボールは美しい軌道を描いて、右ポストを叩き、ゴールへ吸い込まれていった。

 試合後のヒーローインタビューでは、「みなさんと同じで、本当にビックリしました」と、スタンドを笑わせた高橋だが、ミックスゾーンでは「ファーストタッチで決まっていたので。あまり深く考えずに、イメージ通りでした」と、芸術的な一撃を振り返っている。

 後半戦を前に、4戦負けなしの2連勝。しかも、前節の新潟戦(1-0)、前々節の鹿島戦(1-1)という過去2試合で取れていなかった2点目、さらに3得点を取ることができた。だが、楽観的になり過ぎることを高橋は嫌った。

「相手がルーズだったというか、もう少しやれるチームなのに、少し自由にやらせてくれた分、東京にとってはラクな展開になったので。3連戦の最後ということを差し引いても、少し仙台の調子が悪かったのかなと思ったので。余裕を持ってボール運びができるところを、次は少し運びにくくなるところはあると思うので、浮かれすぎないようにしたい。前期、勝ち取れなかった勝ちとか、引き分けとかがいっぱいあるので、それを取り返すつもりで、また来週からやっていくだけです」と、相手を気遣いつつ、気を引き締めた。
(取材・文 河合拓)
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