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[Fリーグ]すみだvs町田 試合後の町田 関野監督コメント

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[7.26 Fリーグ第6節 すみだ1-4町田 墨田]

 Fリーグは26日、各地で第6節を行い、墨田区総合体育館ではフウガドールすみだペスカドーラ町田の東京ダービーが行われた。試合は4-1で町田が勝利。試合後、町田の関野淳太監督は、勝利を喜びつつも「町田にタイトルを持ち帰るというところが目標」と繰り返し、気を引き締めた。

以下、試合後の監督コメント
●関野淳太(町田)
―試合の総括を?
「まず率直に勝ち点3を取れたことは嬉しく思います。非常にハードな試合だったので、選手の消耗は激しかった。正直、フウガさんとはあまり対戦機会がありませんでした。開幕前に練習試合を組もうとしたのですが、それが実現できず、シーズン前に一回も対戦できなくて…。結構、近くのクラブなのですが、情報が映像のみだったので、ガチンコで戦ったときにどういうふうにやってくるのかと、正直、手応えがない中での試合でした。すみださんは、運動量も多いですし、非常に攻守の切り替えも早かった。キックイン、CK、FKのリスタートの素早さ、そのあたりが素晴らしいチームだなというのは、前半を見ただけでも感じました。それに対してうちは、選手たちがそれにしっかり対応して、特にDFを集中してできたのかなと。DFのゲームだったのかなというのは、正直、感じます。後半の途中、中盤あたりから少しバタついた時間がありましたが、タイムアウトを取った後に、また落ち着いて修正を掛けられたのも、一つチームの成長にはつながっていると思います。終盤、相手が前掛かりになったときも、自分たちが相手の隙を狙って、得点を重ねられたことはチームの成長をすごく感じられた一戦だったと思います。ただ、前回名古屋戦で勝ったときも言いましたが、僕らはタイトルを町田に持ち帰ることが目標なので。その中の一つのプロセスです。大事な勝ち点3ですし、2連勝できたことは大きいですが、まだまだ厳しい試合は続きます。来週1週間、また集中した良い練習を積んで、良い状態で次の試合を迎えられるように、すぐに切り替えて行きたいと思います」

―試合の入りから集中したDFだったが?
「前回の府中戦同様に、すみださんに関しては前にピヴォを置いて、後ろの3枚からピヴォに当てて、そこに走り込むというのが特徴にあるチームでした。それに対して、前回の府中戦も同様なのですが、いつものうちからすると、少しDFラインを下げて、極力、相手の持ち味を消すというDFを心掛けました。それは先週、今週の練習から、すみださんを想定してやって来た。それがうまくこなせたかなと思います」

―カウンターから、ゴールも決まったが?
「いつも、キャプテンの滝田が言うのですが、『一週間の過ごし方次第で、その週の試合が決まる』と。どれだけその1週間を集中して、どれだけ良い練習を積むかが大事な中で、今、選手たちは本当に練習を大切にしている。ディフェンスのところから、カウンターに移ったところ。カウンターに移ったところで終わるのではなく、決めきるところまで、どれだけ集中してやれるか。それを日々、選手たちは心掛けてやってくれているので。それでも、今日はもっともっと点を取れるチャンスが特に前半あった。それが枠を捉えられなかったというのが、多々あったので、まだまだ精度を高めていくことは必要ですが、現時点でやれることはやってくれたと思います」

―すみだとはFリーグで初対戦。彼らには、何が足りなかったでしょうか?
「いや、もう全然、そんな。Fリーグに参戦している期間でいうと、町田が上かもしれませんが、だからといって『フウガさん、こうした方が良いですよ』という立場では全然ないので。そういうアドバイスっていうのはありません。最初に言ったとおり、攻守の切り替えだったり、キックイン、CKなどの、リスタートの早さ。それは素晴らしいと思います。うちはそれを想定して、ある程度、切り替えのスピードを上げていましたが、それでもやっぱり裏を取られたり、先を取られる、先手を取られる場面があったので。あの意識はFリーグの中でも、これまで多分なかった。他のチームも、そういう意識を持ってやっていると思いますが、今までの対戦の中で、あれだけのスピード感、怖さを感じたのは初めてでした。すみださんは、まだまだ若いチームですし、ディフェンスの部分も、オフェンスの部分にも、すごく可能性を感じられた試合だったので『こうした方がいいですよ』なんていうことはないですね。今後が楽しみなチームです。Fリーグの経験を積んでいけば」

―町田も切り替えが早かったが、すみだの影響を受けた?
「切り替えのスピードに関しては、すみださんとやってから切り替えのスピードを上げられたのではなくて、そういう意識を今シーズンは、すごく持ってやっています。多分、名古屋戦もそうだったし、DFから攻撃のスピードアップであったり。いつもだったら、たとえばマイボールになって1枚しか抜けていなかったのが、2枚抜けていくとか。そういうカウンターに対しての効率が上がっているのは、ボールを奪ったときに、1枚じゃなくて必ず2枚、もしかしたら3枚上がることもあった。3枚上がると、バランスが崩れるから、いけないこともあるのですが。そういう意識が上がっているのは、間違いないです。攻撃からDFの切り替えもそうですし。それは僕もずっと言ってきたけど、コーチの岡山が来たことで、彼はとにかくそこを強く練習から、もちろん試合でも言ってくれています。その切り替えのスピードのところを強く言っているので、今までにあった意識より強い意識でやっているのはあると思う。だから、今日はすみださんからカウンターで点を取れましたが、すみださんが相手だったからできたのではなく、そういう意識を今シーズンは高く持っているということです」

―ベテランが多く、運動量も求められるが、コンディションはどう調整している?
「ベテラン、若手、関係なく、攻守の切り替えの意識や運動量は、常に練習の中で選手選考しているので。だから、ちょっと昨年みたいに、この選手は必ず入るとか、どんな状況でも入る選手っていうのは、ここまで戦った中で今シーズンは一切ありません。そこは独断で、ちゃんとデータも付けているのもあるし、見た目の中でベストなコンディションを選手を選んでいるのはあります」

―金山友紀選手が外れたのも、コンディションの部分?
「コンディションもあるし、若干、練習の中で、ケガっていうほどではないのですが…。じゃあ、試合に出られないのか? と言われたら出れると言えば出れるんですけど、コンディションがベストの状態ではないので外しました」

―横江怜選手は?
「怜はケガです。でも、来週には戻れると思います」

―次節に向けて?
「先ほども申し上げたとおり、今日の試合は今日の試合で、勝ち点3が取れたことは、素晴らしいことですが、町田にタイトルを持ち帰るというところが目標なので、また良い一週間を過ごして、次はホームゲームなので。ホームでの勝利は、僕らにとって重要なことなので。必ずホームで勝てるように、良い1週間を過ごしていけるようにしたいと思います」

(取材・文 河合拓)

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