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キム&大塚弾で勝利の千葉は関塚体制後無敗キープ、山形は今季初の3連敗

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[7.30 J2第24節 千葉2-0山形 フクアリ]

 J2は30日、第24節を各地で行い、フクダ電子アリーナではジェフユナイテッド千葉モンテディオ山形をホームに迎えた。前半に先制点を奪った千葉が、試合終了間際に追加点を奪って2-0の完封勝利を収めた。関塚隆監督就任後のリーグ戦3試合で2勝1分と着実に勝ち点を積み上げている。

 ともにシュートまでなかなか持ち込めない展開が続く中、千葉が徐々に左サイドから好機を作り出し、DF中村太亮、MF谷澤達也のクロスからゴールを狙おうとするが、味方に合わずに決定機を生み出すには至らない。しかし、前半12分にMF井出遥也がドリブルで切り込んで強引にシュートまで持ち込むと、相手DFに当たってゴールラインを割りCKのチャンスを得る。すると、このCKから先制点を叩き込む。

 前半13分、MF兵働昭弘が右CKから蹴り出したボールはファーサイドで待つDFキム・ヒョヌンの元へ。キムが相手DFより頭一つ抜ける打点の高いヘディングでゴールネットを揺らし、千葉が先制に成功した。その後もテンポ良くパスをつなぐ千葉が、主導権を握って試合を進めた。

 前半18分にMFディエゴにミドルシュートを放たれはしたものの、山形にチャンスらしいチャンスを作らせず。同29分には中村とのワンツーから抜け出したFW森本貴幸がPA内に侵入して決定機を迎えるも、シュートはポストを叩く。さらに、こぼれ球に反応したMF山中亮輔のパスから中村が狙ったシュートはGK山岸範宏の好セーブに遭い、セカンドボールを森本が再び狙ったがシュートは枠を外れた。

 前半31分には井出のボールから、またもや森本が抜け出したがシュートは枠を捉えず。前半終盤には山形にボールをつながれる時間帯こそあったものの、PA内への侵入を簡単には許さずに失点を防ぐ。前半はホームの千葉がリズムを作り、1-0のまま折り返すこととなった。

 後半に入っても流れは変わらずに千葉が主導権を握る。後半5分には山中がミドルシュートを放ったが枠を捉えず。さらに同12分にはカウンターからDF大岩一貴が自陣から敵陣までボールを運び、井出とのワンツーからPA付近まで持ち込んで谷澤へスルーパス。決定機を迎えたが、谷澤のシュートも枠には飛ばなかった。

 なかなか攻撃形を作れない山形は後半12分にFW中島裕希に代えてMFロメロ・フランクを投入する。すると徐々にリズムを作り出し、同14分にはゴール前で細かくパスをつないで最後はMF宮阪政樹が強烈なミドルシュートを放ったが、ボールはGK岡本昌弘の守備範囲に飛んでしまう。さらに同19分にはロメロのパスからPA内に侵入したMF秋葉勝が狙うも、シュートは岡本の好セーブに遭って同点ゴールを奪うには至らなかった。

 その後はともに好機を作り、後半30分にはカウンターから最後はMF伊東俊が狙ったシュートは岡本にセーブされ、同32分にはFW大塚翔平のスルーパスから森本が裏に抜けてシュートを放つもDFのブロックに遭う。このまま試合終了と思われた後半アディショナルタイム、千葉が追加点を奪う。右サイドから切り込んだ谷澤のシュートはポストに弾かれたものの、こぼれ球を大塚が押し込んでリードを2点に広げた。そのまま逃げ切った千葉が2試合ぶりの白星を獲得し、逆に山形は今季初の3連敗を喫した。

(取材・文 折戸岳彦)

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