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更なる進化を求める酒井高徳 「失敗してもどんどん前に」

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 昨年のコンフェデレーションズカップに続いて、今夏のFIFAワールドカップでも出番なし。チーム最年少で臨んだDF酒井高徳に、出場機会が回ってくることはなかった。チームとしても、個人としても何が足りなかったのか。4年後へ向けた新たな意気込みを語ってもらった。
 

―ワールドカップメンバー発表の時、アルビレックス新潟を通じて、長文のメッセージを出されていましたね。
「まずは県民初というのがあったので、ずっとお世話になった新潟だったし、いろんな意味の感謝を伝えたかった。新潟出身なのでアルビレックスでずっとやっていたと思われるのですが、それまでにいろんなところにいたし、いろんな人に携わったし、いろんな人に支えてもらったと思っている。新潟で育ったので。いろんな角度から見た人たちにメッセージを送ったというのはありました」

―酒井選手は前回大会もサポートメンバーという形でしたけど、参加されていますが、経験は生きましたか?
「前回のワールドカップ にも行かせてもらえていたので、緊張感は分かっていた。その辺はやっぱり変わらないなと感じました。ただ今回はピッチに立てる立場でブラジルに向かっていたので、いつでも試合に出れる状態を作るという意味では少し違いも感じることができた。いざ選手の立場に立ってみると、違うなと感じました」

「でも僕自身試合に出ることが出来なかった。やはり出場がなかったのは悔しい。まだまだいろんなことをやっていかないといけない。でも試合に出るとなると、いろんな条件も重ならないといけないこと。いろんな状況の中で、その時必要なことに取り組む方が総合的な部分で上がっていくと思う。これ、というものよりかは、1日1日、1試合1試合をしっかりやって、どれだけ伸ばせるか、シビアに取り組んでいけるかが大事なのかなと思います」

―改めて、ザックジャパンってどんなチームでしたか?
「すごく仲のいいチームだった。年齢層も幅広かったけど、みんな同じ目線でモノが言い合える環境にあった。若手としても個人をアピールしやすい環境を、上の人たちが作ってくれていた。いつでもポジション争いは歓迎だという風に言ってくれていたし、僕らもそうなりたいと思ってやっていたので、すごく相乗効果があったと思う。チーム内の競争もあるし、仲の良い、すごくいいチームだったなと思います」

―ザッケローニ監督からかけられた言葉で印象的なことはありますか?
「個人的に印象を受けた言葉はあまりなかったでのですが、毎回代表に呼ばれる中で言っている約束事だったり、戦術だったりというのは勉強になった。ザックさんの指導からプレー面で影響を受けていることもある。僕自身としてはすごく勉強させてもらった監督だったなと思います」

―ワールドカップが終わりましたが、すぐに新シーズンがスタートします。
「毎年、自分を出したいと思ってシーズンに入るのですが、ここ最近は自分の良さを出せずにリーグ戦を終えてしまうことが続いてしまっている。その辺を変えたいなとは思っています。試合の中で俺がここにいるんだというアピールをしていなかいといけない。そうしないと個人のレベルアップにはつながっていかない。やっぱりガンガン前に行きたいですしね。もちろん守備もしっかりしたいと思っています。チームを引っ張るというより、自分の売りをどれだけだせるか。チームの結果にもつながると思うし。気持ちを出すという部分がここ最近のリーグでは欠けていた部分なのかなと思うのでしっかりやりたいです」

―結果にこだわると話していた昨季は、1アシストに終わってしまいました。初ゴールへの期待も高まっていると思うのですが。
「ゴールは狙ってるんですけどね。でも昨季は前に行く機会自体が少なかった。もちろん1アシストも少ない。結果にこだわると言ったなかで、その結果はあり得ないと思っています。言い訳はしたくないのですが、前に行けてればチャンスになったシーンというのはあった。そういったところも詰めてやっていきたいなと思います。苦しい時にどういうことが出来るかも個人のレベルアップには大事になってくると思う。最初は降格争いも何もないので、失敗してもいいからどんどん行きたいなと思います」

―酒井選手の躍進をFIFAワールドカップで最多得点を生み出したアディダススパイクが『アディゼロ F50』サポートしていきます。この相棒の印象は?
「色合いが変わったのですが、こういった派手さは選手の印象を変えると思います。もともとこのシリーズの履き心地はすごくいいので、個人的には好印象のスパイクです。柄も自分をアピールしていきたいという意味では今の自分に合っていると思います」

―特長である軽さはやはり特筆すべきポイントですか?
「軽さとフィッティングは抜群。スパイク全体の質もいい。スパイク全体が馴染むように出来ている。それでの動きがすごく出るので、新品を履いても違和感なく入れるというのは選手にとっては非常に大事なことだと思う。そういった意味でもこのスパイクは最高だと思います」

―4年後への新たなスタートです。
「ワールドカップが終わった今、4年間を振り返ると早かったなと思うけど、次の4年後と考えると、まだ時間がある。いろんなことにまだまだトライできる期間だと思っているので、最初から自分をアピールしていきたいなと思います」
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(取材・文 児玉幸洋)

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