[総体]怒涛の8ゴール!!東福岡が圧巻の攻撃力で3回戦進出
[8.3 全国高校総体2回戦 東福岡8-1神戸弘陵高 敷島総合]
1回戦で作陽高(岡山)を6-0で下した東福岡高(福岡)が神戸弘陵高(兵庫)との2回戦でも爆発的な攻撃力を発揮した。
「いかに相手のペースにさせないか大事だと思っていた。相手は独特というか、弘陵らしい攻撃を持っている。そのリズムで試合が進むと不味いなと思っていた」(森重潤也監督)という東福岡はキックオフ直後から、増山朝陽、赤木翼(ともに3年)の両サイドMFが相手陣内に切り込んで、自分たちのペースに持ち込み、神戸弘陵を圧倒。4分にはアンカーの近藤大貴(3年)が縦に蹴り込んだボールをMF中島賢星主将(3年)が頭でPA左に落とし、飛び出した赤木が中に折り返す。これをFW木藤舜介(3年)がしっかり合わせて、ネットを揺らす。
東福岡は先制した後も「プレミアリーグWESTでは守備から入って、奪ったらカウンターという“速さで勝負する”戦い方だけど、インターハイは35分ハーフと時間が短いので、前半から攻撃で飛ばしていく。監督から『先制点が大事。先制点を獲ってからも安心せずに、2点目を獲るまではアグレッシブに行け』と言われている」(赤木)と勢いを落とさず、10分に右CKを増山が頭で叩き込んでリードを広げると、15分には相手のクリアを高い位置で拾い、中島が相手DFの背後にスルーパスを入れる。反応したのは「賢星がボールを持ったら、動き出すようにしている」という赤木。左サイドからPA中央に抜け出してパスを受けると、落ち着いてGKとの1対1を流し込む。20分にも中島が右CKのこぼれ球を押し込み、神戸弘陵を引き離した。
対する神戸弘陵も勝負を諦めず。守勢に回る時間が長いながらも、機を見て素早く菅優介(3年)、入谷子龍(2年)の2トップへとパスを繋ぎチャンスメーク。30分には右サイドでのボール奪取から、中央の入谷にパスを繋ぎ、前がかりになった東福岡DFの裏にフィードを展開。飛び出した菅がGKと1対1の場面を迎え、ループシュートを打ったが、懸命に戻ったDFにクリアされてゴールとはならならい。東福岡が4-0でリードし、前半を折り返した。
東福岡の勢いは後半に入ってからも衰えず。前半に引き続き、近藤、中島からのパスを受けた両サイドからの仕掛けで神戸弘陵を押し込んだ。5分にはDF末永巧(3年)の右CKをDF小笠原佳祐(3年)が頭で叩き込んで5点目を奪うと、11分には増山のパスを受けた木藤が続けて加点。神戸弘陵も意地を見せ、14分に入谷のゴールで1点を返したが、16分に赤木のクロスを近藤に決められ、再び引き離される。東福岡は終了間際の38分にもDF堀吏規伸(3年)の右クロスを途中出場のFW餅山大輝(2年)に決め、8-1で試合終了。2試合14得点と圧倒的な攻撃力を見せつけて16強に進出した。
2戦続けての大勝ながら、森重監督は「先に点が獲れたから、上手く行っただけ。逆だったら、どうなっていたか分からない。今日もDFの裏を奪われて失点している。良い部分だけでなく、悪い部分も見て修正し、明日に繋げないと。そこは勘違いしてはいけない」と気を引き締め、「なぜか、うちは前評判が高く、どこもうちを100%の力で叩きに来る。そういった相手に勝つのはキツイ。理想とするサッカーで勝てるわけでもないし、勝ち抜けるかは運の要素もある」と続ける。
一方で、赤木が「攻撃力には自信があるし、守備もあまり失点をしない。この勢いで勝っていきたい。地元開催だった昨年の総体で日本一になるためにヒガシに来たけど、2回戦で負けて悔しかった。自分らの代で取り返したい」と意気込むように、この2戦で確実な手応えも掴んでいる。3回戦で戦う地元・山梨学院高は一筋縄で行かない対戦相手だが、確実に打ち倒し、更なる上へ進むつもりだ。
(写真協力『高校サッカー年鑑』)
▼関連リンク
【特設ページ】高校総体2014
1回戦で作陽高(岡山)を6-0で下した東福岡高(福岡)が神戸弘陵高(兵庫)との2回戦でも爆発的な攻撃力を発揮した。
「いかに相手のペースにさせないか大事だと思っていた。相手は独特というか、弘陵らしい攻撃を持っている。そのリズムで試合が進むと不味いなと思っていた」(森重潤也監督)という東福岡はキックオフ直後から、増山朝陽、赤木翼(ともに3年)の両サイドMFが相手陣内に切り込んで、自分たちのペースに持ち込み、神戸弘陵を圧倒。4分にはアンカーの近藤大貴(3年)が縦に蹴り込んだボールをMF中島賢星主将(3年)が頭でPA左に落とし、飛び出した赤木が中に折り返す。これをFW木藤舜介(3年)がしっかり合わせて、ネットを揺らす。
東福岡は先制した後も「プレミアリーグWESTでは守備から入って、奪ったらカウンターという“速さで勝負する”戦い方だけど、インターハイは35分ハーフと時間が短いので、前半から攻撃で飛ばしていく。監督から『先制点が大事。先制点を獲ってからも安心せずに、2点目を獲るまではアグレッシブに行け』と言われている」(赤木)と勢いを落とさず、10分に右CKを増山が頭で叩き込んでリードを広げると、15分には相手のクリアを高い位置で拾い、中島が相手DFの背後にスルーパスを入れる。反応したのは「賢星がボールを持ったら、動き出すようにしている」という赤木。左サイドからPA中央に抜け出してパスを受けると、落ち着いてGKとの1対1を流し込む。20分にも中島が右CKのこぼれ球を押し込み、神戸弘陵を引き離した。
対する神戸弘陵も勝負を諦めず。守勢に回る時間が長いながらも、機を見て素早く菅優介(3年)、入谷子龍(2年)の2トップへとパスを繋ぎチャンスメーク。30分には右サイドでのボール奪取から、中央の入谷にパスを繋ぎ、前がかりになった東福岡DFの裏にフィードを展開。飛び出した菅がGKと1対1の場面を迎え、ループシュートを打ったが、懸命に戻ったDFにクリアされてゴールとはならならい。東福岡が4-0でリードし、前半を折り返した。
東福岡の勢いは後半に入ってからも衰えず。前半に引き続き、近藤、中島からのパスを受けた両サイドからの仕掛けで神戸弘陵を押し込んだ。5分にはDF末永巧(3年)の右CKをDF小笠原佳祐(3年)が頭で叩き込んで5点目を奪うと、11分には増山のパスを受けた木藤が続けて加点。神戸弘陵も意地を見せ、14分に入谷のゴールで1点を返したが、16分に赤木のクロスを近藤に決められ、再び引き離される。東福岡は終了間際の38分にもDF堀吏規伸(3年)の右クロスを途中出場のFW餅山大輝(2年)に決め、8-1で試合終了。2試合14得点と圧倒的な攻撃力を見せつけて16強に進出した。
2戦続けての大勝ながら、森重監督は「先に点が獲れたから、上手く行っただけ。逆だったら、どうなっていたか分からない。今日もDFの裏を奪われて失点している。良い部分だけでなく、悪い部分も見て修正し、明日に繋げないと。そこは勘違いしてはいけない」と気を引き締め、「なぜか、うちは前評判が高く、どこもうちを100%の力で叩きに来る。そういった相手に勝つのはキツイ。理想とするサッカーで勝てるわけでもないし、勝ち抜けるかは運の要素もある」と続ける。
一方で、赤木が「攻撃力には自信があるし、守備もあまり失点をしない。この勢いで勝っていきたい。地元開催だった昨年の総体で日本一になるためにヒガシに来たけど、2回戦で負けて悔しかった。自分らの代で取り返したい」と意気込むように、この2戦で確実な手応えも掴んでいる。3回戦で戦う地元・山梨学院高は一筋縄で行かない対戦相手だが、確実に打ち倒し、更なる上へ進むつもりだ。
(写真協力『高校サッカー年鑑』)
▼関連リンク
【特設ページ】高校総体2014