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[MOM1101]広島皆実FW俵脩造(3年)_堅守・市船から2G1A!!

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.3 全国高校総体2回戦 広島皆実高 3-2 市立船橋高 韮崎中央公園芝生広場]

 2得点1アシスト。FW俵脩造(3年)が広島皆実高(広島)逆転勝ちの立て役者となった。1点ビハインドで迎えたハーフタイム、「怪我で出られなかった佐藤笑也が後半、自分が絶対に点取れると言ってくれたので、それが力になりました」という俵は、0-2と突き放されてからFWとしての役割をゴールで果たす。

 まずは16分、右サイドから「中で梶原が相手つかれていたんですけど、ヘディング強いので出したら決めてくれるかなと思った」とクロスをFW梶原亮の頭へ通して追撃アシスト。さらに直後の17分には右SB杉原孝啓の右クロスを頭でゴールへ沈める。「自分、ヘディング苦手なんですけど・・・」と苦笑いした俵だったが、「めっちゃいいボールが来たんで合わせるだけだった」とチームを救う一撃を決めると、もう止まらない。

 2-2で迎えた後半アディショナルタイム、右サイドをドリブルで切り崩したMF横路翔太のラストパスにファーサイドから飛び込んで決勝点。藤井潔監督は「(0-2の時は)それまでは全然だった」と笑いつつも、「彼はああいう仕事をする」とその仕事ぶりを讃えていた。俵は広島県予選から無得点が続いていたが、大一番で、それも堅守・市立船橋相手にその得点力を爆発。決勝ゴールを決めた俵は一度ベンチ方向に走り出しながらも、方向を変えてスタンドへ。「いろいろな人がサポートしてくれる。嬉しかったです」と祝福の声を身体全身で受け止めていた。

 チームは最大のターゲットを破ることに成功したが、個人的にも吹っ切れたことは間違いない。「昨日(鵬翔高戦)とか緊張しすぎてシュート外していた。今日決められたので良かった。(今後も)一戦一戦決めていきたい。きょう決められたので乗っていきたい」。王者撃破で「乗った」FWが、野洲高(滋賀)との3回戦でもスタンドを沸かせる。

(取材・文 吉田太郎)
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