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[総体]指揮官「本当に出来すぎ」長崎海星が平野4発など怒涛の6ゴールで初の8強進出!!

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[8.4 全国高校総体3回戦 仙台育英高 1-6 長崎海星高 韮崎中央公園芝生広場]

 平成26年度全国高校総体「煌(きら)めく青春 南関東総体2014」サッカー競技は4日に3回戦を行い、長崎海星高(長崎)がFW平野皓巴(3年)の4ゴールの活躍などによって仙台育英高(宮城)に6-1で快勝。初のベスト8進出を決めた。

 初の8強入りを懸けた試合で6ゴール。主将のMF寺井夢也(3年)が「(予選を含めて)これまでで一番いい試合でした」と微笑む内容で海星がチームの歴史を塗り替えた。濱口徳彦監督も「(過去最高のベスト)16を何とか超えればというのが目標になっていたので良かったですね」と目を細める快進撃だ。

 190cmの注目CB熊谷駿(3年)を擁する仙台育英の先発の平均身長が177.3cmだったのに対し、海星は172.3cm。身長で5cm下回る海星だったが、濱口監督が「高さはしょうがないですね。競るだけ競って、守備が耐えれたかなと思います」と語ったように、空中戦で大柄な相手に対してもしっかりと競り、そのこぼれ球を拾ってから攻撃回数を増やしていく。そして自信を持つ前線のスピードを活かした攻撃とエース平野の爆発によって大勝した。

 前半5分に個人技でDFのマークを外した平野のゴールによって先制。この後は仙台育英がボールを握って押し返していた。FW櫻井敬正(2年)の仕掛けなどからセットプレーを獲得し、このセットプレーから熊谷や183cmのCB加藤陽介主将(3年)が空中戦の優位を活かしてゴールへ押し込もうとする。16分にはオフサイドでノーゴールとなったものの、PAで熊谷が競り勝ち、加藤、櫻井の連続シュートでゴールを破るシーンがあった。この後も仙台育英は個の高さを活かして局面で強引に突破を図ってくる。ただ寺井が「1対1の戦いで個人が負けないこと。一人ひとりがきょうは意識していた」という海星は必死に食い下がってボールを奪うと、そこからの素早い攻撃でゴールにつなげた。

 18分、混戦から中央でボールを拾ったMF森田颯(3年)が左前方へラストパス。PAへ潜り込んだMF森岡惇(3年)が左足でゴールへ流し込んで2-0と突き放す。仙台育英は低い位置からのセットプレーでも熊谷を前線に上げ、その高さを活かして早めに1点を返そうとする。だが海星は34分、前戦でボールを受けた平野が一気に中央突破し、GKとの1対1も制して3点目のゴールを奪った。

 前半のシュート数4本で3点を奪った海星の効率のいい攻撃、得点が続く。海星は後半4分にも左サイド後方から森岡が蹴ったFKを上手くGKの死角に入った平野がバックヘッドでゴールへ流し込んでハットトリック達成。さらに平野は11分にも森田の右クロスをコントロールから左足で決めて4点目を奪う。仙台育英も後半14分にMF佐藤翔太(3年)の右FKから熊谷が頭で決めて1点を返したものの、海星は25分にも森田のアシストから森岡が頭で決めてダメ押し。12年の16強を越える初の8強進出を決めた。

 昨年の海星は戦力が充実した世代だった。全国総体では初戦敗退を喫したものの、総体九州大会では3位。レギュラーが大きく入れ替わった今年、選手たちには総体予選で長崎県を連覇することも簡単ではないと考えていたようだ。それでも「自分たちは弱いんで、全員で戦ってきた」(寺井)という海星は県大会を制し、全国大会でも3勝を挙げて過去最高成績を塗り替えた。

 濱口監督は「全国行くのも当てにしていなかったし、本当にもう出来過ぎですよ。運だよね、ウチは。県でもひっくり返したゲームがあるし、勝負強くはなってきた。気持ちの部分は強いチームではなかったので、その辺から要求してきた。強くなってくれたかなと思います」。全国準々決勝では大津高(熊本)と激突。「もういいです。疲れました」と笑った指揮官は「余所行きやってもしょうがない。やってきたことをやるしかない。変わったことはできないし、やるつもりもない。きょうみたいにツボにハマってくれればいい」。02年から3年連続でファイナルへ進出し、03年、04年に連覇を果たしている国見高以来となる長崎県勢の4強入りへ。無欲の海星が挑戦する。

(取材・文 吉田太郎)
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