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[総体]「賢星がいなくて負けるというのは無しにしよう」エース出場停止の東福岡が一丸で白星

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[8.6 全国高校総体準々決勝 鹿児島実高 2-4 東福岡高 韮崎中央公園陸上競技場]

 東福岡高(福岡)はエースのU-18日本代表MF中島賢星主将(3年)が累積警告のために出場停止。だが、MF増山朝陽(3年)が「『(中島)賢星がいなくて負けるというのは無しにしよう』と円陣組んだ時に言っていた」と振り返ったように、チームメートたちはエースのために一丸となって戦い、4強切符をプレゼントした。

 この日、中島からキャプテンマークを託されたCB小笠原佳祐(3年)が最終ラインで声を張り上げれば、中盤では小笠原が「日ごろから選手層は厚いと思うし、代わりに入った中盤が頑張ってくれたかなと思います」と語ったようにMF山根つばさ(3年)やMF中村健人(2年)、MF近藤大貴(3年)が健闘。そして得点ランキング首位を走るFW木藤舜介(3年)の2発と中村、交代出場のMF永田大樹(3年)のゴールなど、全員で白星を勝ち取った。

 そのチームメートたちに対して中島は「自分が出れない分、あすの試合でまた自分にチャンスをくれたところはみんなに感謝している。きょうできなかったことを修正して臨みたい」とコメント。山梨学院高(山梨1)との3回戦で中島は「これぞ、エース」というゴールでチームに大一番での白星をもたらした。次は仲間への感謝の意も込めて打倒・青森山田高(青森)に全力を尽くす。小笠原は「賢星が戻ってくるのでアイツがやってくれると思います」と微笑。チームメートの期待も背負うエースが準決勝で再び貴重な一撃を相手ゴールへ叩き込む。

(取材・文 吉田太郎)
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