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[総体]強力攻撃陣の爆発信じて守り続けた東福岡守備陣、延長戦は被シュートゼロ

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[8.8 全国高校総体決勝 大津高1-4(延長)東福岡高 中銀スタジアム]

 東福岡高の強力攻撃陣を支えた守備陣。3トップとMF中島賢星のインパクトがあまりにも強いため、大会期間中に特別な評価をされることはなかった彼らだが、それでも決勝では先制されながらも、2点目を許さなかった彼らの奮闘が栄冠を手繰り寄せた。
 
 特に後半はキープ力高くボールを収めてくるFW一美和成を軸に崩しを仕掛けてくる大津の攻撃に苦しみながらも、加奈川凌矢小笠原佳祐(ともに3年)のCBコンビ中心に根気強く相手の攻撃を跳ね返し、味方の反撃を待った。加奈川は「攻撃力があるんで、絶対に取ってくれるので絶対に守ってやろうと思っていました」。ともに180cm超の長身を持つ両CBの高さは終盤に進むにつれてその効力を発揮。味方が終了3分前に追いつくと、延長戦ではシュートを打たせなかった。

 味方を信じて守り、逆転勝利につなげた小笠原は「1失点してしまって、でも1失点はプレミアでも逆転できる圏内。味方を信じて守るしかなかったです。それだけだったですね。志波先生にも『絶対にやらせるな』と。怖かったんで(微笑)、良かったです」と胸をなでおろしていた。東福岡は強力攻撃陣だけじゃないことを改めて示した決勝の90分間。加奈川は「本当に嬉しいです。最高です」と声を弾ませ、小笠原は「インターハイ、プレミア、選手権3冠狙っている。まずひとつ取れたんで選手権狙っていきたいです」と誓っていた。

[写真]東福岡・加奈川は味方の反撃を信じて守り続けた

(取材・文 吉田太郎)
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