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[総体]大津SBの健闘に苦戦も、ボール持つたびに会場沸かせた“ヒガシのクリロナ”

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[8.8 全国高校総体決勝 大津高1-4(延長)東福岡高 中銀スタジアム]

 延長戦で東福岡高がリードを奪った後、会場の中銀スタジアムは赤いユニフォームの背番号7がボールを持つたびに大いに沸いていた。疲労と足の負傷もあって爆発力は鈍りつつあったものの、MF増山朝陽(3年)はボールを持つと破壊的なドリブルを開始。延長前半6分には左サイドでボールを受けると、ハーフウェーライン付近からその瞬発力を活かした縦へのドリブルでDF2人をかわして決定的なクロスボールを配球し、同9分にもPA付近で緩急と足技を活かした突破によって完全にDFを攻略して決定的なシュートを打ちこんだ。

 スタンドからの歓声、どよめきが「結構聞こえていました」という増山。この日は大津の2年生両SB、大塚椋介と河原創が距離を置きながら集中した守りをしていたことによって縦へのドリブルコースが消され、今大会で見せてきたような圧倒的なパフォーマンスを続けていた訳ではない。それでもボールが入ると“何かを起こす”雰囲気。右サイドから放り込まれる高速クロスが得点を予感させ、前半29分のドリブルからのクロスなどで決定機を演出していた。

「得点という部分であまり取れなかった。アシストはしているんですけど、点の取れるサイドアタッカーになりたいと思います」と語ったように、課題は得点力の向上だ。この日も後半22分にFW木藤舜介のラストパスを受け、PAでの切り返しでDFを剥がしたが、シュートはゴールライン上で大津DF河原にクリアされて得点できなかった。延長前半9分に自らつくり出して放った決定的なシュートなどチーム最多の6本のシュート。延長後半終了間際にゴール前のこぼれ球を押し込んだが、より怖い存在となるために、得点数を増やすことを目標に掲げた。

 強靭な肉体を持ち、一瞬の加速でDFを置き去りにする爆発的な突破力には複数のJ1クラブも注目。クリスティアーノ・ロナウドが憧れでヘアスタイル、仕草も意識的に似せている感のある“ヒガシのクリロナ”はその進路にも注目が集まるが、次の目標は選手権での日本一だ。「今大会でも(ライバルチームたちには)『打倒ヒガシ』というのがあったと思うんですけど、今大会以上に死にもの狂いで、『ヒガシを潰す』というくらい来ると思う。それに負けないくらい結果に満足せず、どのチームにも負けないくらいまた練習に取り組んで、選手権でも日本一取れるように頑張っていきたい」と誓った。

(取材・文 吉田太郎)
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