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苦悩する大宮社長「内容も、スタッツも悪くないが…結果は17位」

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[8.9 J1第19節 大宮0-2G大阪 NACK]

 大宮アルディージャは9日のガンバ大阪戦に0-2で敗れ、7試合未勝利(4分3敗)となった。前節終了後には、一部で大熊清監督の解任報道もあっただけに、試合後は多くの記者が鈴木茂社長にコメントを求めた。

 鈴木社長は、「2失点ともバッドミス。崩されていたかというと、そうではない。仙台戦を含めて内容も、スタッツも悪くない。決してG大阪にもスタッツで負けていない。ただ、結果が17位というのも事実」と言い、「17位から上がるには、何が一番か。もう一度、(強化部長らと)話し合いたい」と、コメントした。

 大熊監督の進退については、「今、この時点では、ない」と解任を否定し、次節についても「大熊さんに頑張ってほしい」「大熊さんで行きたい。頑張ってもらいたい」と、自身の考えを強調した。

 現監督への信頼を口にする一方で、本当にチームが一丸となれているのかを見極めたいとも言う。「全員が納得しているのか。鳥栖は一体になるためにと、監督の交代に踏み切った。うちは、鳥栖よりも成績が悪い。その中で、本当に『次、頑張ろう』となれているのかどうか。そこが一番、重要だと思う。たとえば、家長(昭博)は攻撃的な選手でシューター。でも、下がってプレーしていることが多い。前なら、もっとゴールを狙えるのに、納得して下がってやっているのか。彼だけでなく、みんなが納得してやれているのか。技術も劣っていない、走り負けてもいない。最後は、そこだと思う」と、見解を述べた。

 2列目に入りながら、低い位置でゲームメークをしている家長だけでなく、本来FWの富山貴光が左SHで起用され、本来SBのDF今井智基がCBに入り、昨季CBだったDF高橋祥平も、人手不足の左SBにコンバートされている。守備陣は、ケガ人が続出しているが「ムルジャを含めて、補強はしきったと思っている」と、社長は今夏の補強はないことを明言した。

 スタッフ、選手ともに、現在のメンバーで戦っていくという大宮は、次節の新潟戦で浮上のきっかけをつかめるか。
(取材・文 河合拓)
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