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レドミがスーパーボレー!!不調名古屋が好調G大阪の連勝止める

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[8.16 J1第20節 G大阪0-1名古屋 万博]

 名古屋グランパスが敵地でガンバ大阪を1-0で下した。連敗を2で止めた名古屋は、リーグ戦ではW杯中断前の第13節のG大阪戦以来続いていた勝ちなしを7戦で止めた。

 16位と降格圏のままW杯中断期間に突入したG大阪だが、その中断期間でチームを立て直すと、前節まで破竹の5連勝。しかも内容も完ぺきで、15得点1失点と非の打ちどころのない戦いを見せている。この日はメンバーに若干の変更を加え、右SBにオ・ジェソク、左SBには藤春廣輝を6試合ぶりに先発起用した。
 対する名古屋は現在リーグ戦7連続勝ちなし。前節の鹿島戦で逆転負けを喫し、ついに降格圏の16位まで転落してしまった。苦しい戦いが続くが、12日にはアルビレックス新潟からFW川又堅碁を獲得。早速ベンチ入りさせて、救世主としての活躍を期待した。

 いきなりチャンスを迎えたのはG大阪だった。前半2分、左サイドから藤春が上げたクロスにパトリックが反応。しかし左足で合わせたシュートはクロスバーをかすめて枠外に外れていった。

 前半はポゼッションでは名古屋が上回った。だが、いわゆる「持たされる」状況が続き、なかなか決定機に繋がらない。ようやく迎えたチャンスは37分、FW永井謙佑がDF西野貴治からボールをかっさらうと、GKと1対1の状況を作り出す。しかし、駆け引きの末に放ったシュートは右ポストに嫌われ、均衡が破れることはなかった。

 後半に入るとG大阪は左サイドからの攻撃を強化。宇佐美らが果敢にDF矢野貴章の裏を狙うプレーを見せて、得点機を伺う。しかしもう負けられないと気持ちの入ったプレーを見せる名古屋に押し込まれる展開が続く。しかし後半15分の矢野のクロスに永井が飛び込んだシュートはGK東口順昭が横っ飛びセーブで防ぐ。同21分の永井のミドルも東口がビッグセーブで弾き出した。

 名古屋は前半から目立つ永井が中心となってG大阪ゴールに迫るが、リーグ戦再開後5試合で1失点と堅守を誇るG大阪守備陣を崩すことが出来ない。後半15分にはMF小川佳純に代えて獲得したばかりの川又を投入。リズムのいい時間帯に勝負を仕掛けた。

 G大阪も後半22分に一気の2枚替え。MF阿部浩之に代えてMF二川孝広、MF倉田秋に代えてDF米倉恒貴を送り込み、リズムに変化を求める。後半31分にはゴール前でFKを獲得。MF遠藤保仁が直接狙うが、GK楢崎正剛の手を弾いたボールはポストを叩いて外れていった。

 均衡はスーパーゴールによって破られた。後半33分、名古屋は右サイドから矢野がクロスを入れると、浮き球となってボールがこぼれる。これを遠藤と競り合う形で奪いにいったMFレアンドロ・ドミンゲスが胸トラップから右足ダイレクトシュート。これには再三ビッグセーブを続けていた東口も反応できず。名古屋に待望の先制点が生まれた。

 G大阪も直後に決定機を迎える。後半35分、リターンパスを受けた宇佐美が左足グラウンダーシュートを狙う。楢崎も懸命のセーブで防ぎにいくが、指先を抜ける。しかしシュートは右ポストに嫌われ、同点弾とはならなかった。G大阪は同35分、最後のカードとしてオに代えてFWリンスをピッチに送り込んだ。

 後半44分には宇佐美の突破からのクロスにパトリックが飛び込む場面を作るが、わずかに届かず。このまま0-1で敗れたG大阪の連勝は5でストップ。中断前、5月17日のFC東京戦以来の敗戦、ホームでは4月29日の柏戦以来の敗戦を喫した。 

(取材・文 児玉幸洋)


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