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J1首位の浦和と2位川崎FがJ2勢に敗れる波乱…前回王者・横浜FMも敗退

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 第94回天皇杯全日本サッカー選手権は20日、各地で3回戦の15試合を行い、J1で首位に立つ浦和レッズと2位の川崎フロンターレがともにJ2勢に敗れる波乱が起きた。前回王者の横浜F・マリノスも延長戦の末、J2ギラヴァンツ北九州に2-3で敗れた。J1勢では柏レイソルアルビレックス新潟徳島ヴォルティスも敗戦。1試合を残して、J1勢8チーム、J2勢7チームがベスト16入りした。

 J2で18位のザスパクサツ群馬が、J1首位の浦和に2-1で逆転勝ちする大金星を挙げた。浦和は前半39分にFW李忠成のPKで先制したが、群馬は後半24分にMF青木孝太、同36分にFWダニエル・ロビーニョがゴールを決め、逆転した。

 J1で2位に付けている川崎FもJ2で17位の愛媛FCに0-1で敗れた。愛媛は前半34分にFW表原玄太のゴールで先制。この1点を最後まで守り抜き、16強入りを果たした。

 前回王者の横浜FMは延長戦の末、2-3で北九州に敗れた。J2で4位に付ける北九州は前半8分にDF渡邉将基のゴールで先制。MF藤本淳吾の2ゴールでいったんは逆転されたが、後半40分にMF内藤洋平が同点ゴールを決めて延長戦に持ち込むと、延長後半アディショナルタイムに途中出場のFW渡大生が劇的な決勝点を奪った。

 J2で15位のV・ファーレン長崎はJ1で10位のアルビレックス新潟と対戦。前半17分に先制を許したが、後半41分にMF古部健太のゴールで追いつくと、試合は1-1のまま延長戦に突入。延長前半11分、DF高杉亮太が決勝点を奪い、2-1で競り勝った。

 柏レイソルジェフユナイテッド千葉の千葉ダービーも0-0のまま延長戦にもつれ込んだ。延長後半3分にFWオナイウ阿道のプロ初ゴールで千葉が先制したが、柏も延長後半11分にDF橋本和が同点ゴール。1-1のままPK戦に突入すると、GKも含めて両チームの選手が一巡しても決着が付かず、千葉がPK12-11の死闘を制した。

 2回戦で神戸を2-1で下した関西学院大ヴァンフォーレ甲府と対戦し、1-2で敗れた。前半36分にMF出岡大輝のゴールで先制したが、後半42分、43分に連続失点。土壇場で逆転を許し、J1勢連破はならなかった。

 2回戦で仙台に2-1で勝った関西リーグ1部の奈良クラブはJ2ジュビロ磐田に0-5で敗戦。2回戦で鹿島をPK戦で下したJFLのソニー仙台FCもJ2モンテディオ山形に0-1で敗れ、3回戦敗退となった。

 なお、エディオンスタジアム広島で開催予定だったサンフレッチェ広島水戸ホーリーホックの試合は広島市内で発生した土砂災害の影響で27日に延期されている。

【3回戦】
(8月20日)
ソニー仙台FC 0-1 山形 [ユアスタ]
浦和 1-2 群馬 [浦和駒場]
大宮 2-1 湘南 [NACK]
1-1(PK11-12) 千葉 [柏]
F東京 2-0 松本 [味スタ]
川崎F 0-1 愛媛 [等々力]
横浜FM 2-3(延長) 北九州 [ニッパ球]
甲府 2-1 関西学院大 [中銀スタ]
新潟 1-2(延長) 長崎 [デンカS]
清水 2-1 札幌 [アイスタ]
名古屋 4-0 京都 [瑞穂陸]
奈良クラブ 0-5 磐田 [ヤマハ]
G大阪 1-0 徳島 [万博]
C大阪 1-0 富山 [金鳥スタ]
鳥栖 3-1 大分 [ベアスタ]

(8月27日)
広島 19:00 水戸 [Eスタ]


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