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[Fリーグ]名古屋がすみだに競り勝ち、首位でアジアクラブ選手権へ

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[8.20 Fリーグ2014/15第10節 すみだ 2-3 名古屋 墨田]

 Fリーグは20日、第10節1日目を行い、フウガドールすみだ名古屋オーシャンズが対戦した。試合は3-2で名古屋が勝利。8月25日から30日まで、中国の成都で行われるAFCフットサルクラブ選手権2014に向けて、弾みを付ける勝利を挙げている。

 PUMA杯でも名勝負をつくってきた両チームの激突は、序盤から互角の展開が続く。すみだが激しいプレッシングを見せれば、名古屋も前半4分にFP前純内マティアス・エルナンが強烈なシュートを放つなど、個々の高い能力でその守備を破ろうとする。同7分、同8分には、FP森岡薫が左右からゴールを狙えば、再び8分にFP吉川智貴も、相手の最後尾でのミスを誘ってゴールを狙ったが、得点を挙げられない。

 すみだも得意の速攻からゴールを狙い、10分にはFP田村佳翔が最後尾の森岡からボールを奪取。左にパスを出すと走り込んだFP一木秀之がゴールを狙ったが、シュートは右に逸れて行った。激しい攻防の続く中で、先手を取ったのは名古屋だった。前半12分、FPシンビーニャがFP北原亘とのパス交換から、再三の好セーブを見せて来たGK揚石創を破るゴールを決めて先制する。

 先制されたすみだだが、その後も集中を切らさずに、名古屋に追加点を許さない。前半16分、すみだが5つ目のファウルを犯すと、名古屋はタイムアウトをとる。それまで名古屋の時間帯が続いていたが、このタイムアウトで流れが変わった。すみだが名古屋ゴールに迫る回数が増えると、前半19分には高い位置で田村がボールを奪う。そこから波状攻撃を見せると、最後はFP岡山和馬が同点ゴールを決め、1-1で前半を折り返した。

 追いついた勢いのまま、すみだは後半の立ち上がりに逆転ゴールを目指した。3分には一木からゴール前の岡山にスルーパスが通るが、トラップが少し流れたところをGK篠田龍馬に詰められてシュートを打てない。プレッシングが機能するすみだは、9分にも岡山が決定機を迎えたが、このシュートもGK篠田に阻まれた。

 すみだのプレッシングに苦しめられた名古屋は、ボールをエースの森岡に集めて反撃に出る。そして11分、右サイドで縦に仕掛けた森岡が、対峙した半田を振り切って右足を一閃。GK揚石に反応を許さない一撃が左サイドネットに決まり、名古屋が再びリードした。

 しかし、すみだも譲らない。後半14分、自陣からのロングパスを前線でFP太見寿人が受けて、仕掛けようとしたところでFP星龍太に倒されてFKを得る。このプレーで星が退場となり、すみだは数的優位を得た。この状況を生かし、16分には一木のパスを受けた太見が同点ゴールを記録する。

 だが、過去8年のFリーグで、2試合未勝利となったことが一度しかない名古屋が執念を見せる。後半17分、ポルトガル代表FPペドロ・コスタがミドルシュートを突き刺し、この試合3度目のリードを挙げた。試合終盤、本拠地初勝利を目指すすみだも、FP田口元気がゴールに迫ったが、同点ゴールを挙げられないまま、タイムアップ。名古屋が2試合ぶりの勝利を挙げ、首位をキープ。すみだは本拠地である墨田区総合体育館で、3連敗を喫してしまった。

(取材・文 河合拓)

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