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因縁の相手イラクと同組のU-21代表、手倉森監督「1大会で悔しさを2度晴らす」

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 来月開幕するアジア大会の組み分け抽選が21日行われ、U-21日本代表で挑む日本はクウェート、イラク、ネパールと同組のD組に組み込まれた。同日、同大会に挑むメンバー発表会見に臨んだ手倉森誠監督は、「この世代はイラクと、ものすごく縁があるなと感じますね」と話している。

 この年代の代表はイラクに苦汁を舐めさせられてきた。12年にはAFC U-19選手権の準々決勝で対戦して1-2で敗れ、U-20W杯出場権を逃す。さらに今年1月のAFC U-22選手権でも準々決勝で対戦して0-1の敗戦を喫し、大会を後にしている。手倉森監督も「いくらなんでも」と苦笑したものの、続けて並々ならぬ決意を語った。

「今年のU-22選手権では我々が敗れて、イラクが優勝しました。今回のアジア大会で彼らと同組に入ったことで、リベンジを果たすチャンスがきた。さらに、お互いに予選を突破すれば、トーナメントではおそらく決勝で対戦することになります。そうなったときには、U-19選手権で負けた悔しさも晴らせる。1大会で2度、悔しさを晴らせると思うので、高いモチベーションで挑めると思う」

 また、同組のネパールの印象は「まったくないので、これから情報を集めないといけない」と語る一方で、イラク同様にU-22選手権で対戦したクウェートに関しては「おそらく戦い方としては前線に早くというサッカーをしてくるだろうという印象は持っています」とイメージを話した。

 しかし、アジア大会はU-23の大会となり、オーバーエイジ枠を使うこともできるため、「U-22選手権では1つ年上のシチュエーションとなりましたが、今回は2つ違うことになります。だから、イラクもクウェートもU-22選手権とは顔触れが変わるだろうと考えないといけない」と警戒を強める。

 日本はU-21代表で臨むこととなるが、指揮官は意に介さない。「上の世代に対して、日本がU-21、リオ五輪世代で挑むのは非常にタメになる大会だと感じています。2つ上の世代に対しても怖がらずに当たり負けしないようにできれば、五輪予選、本大会も大きな自信を持って臨める」と前向きに捉えている。

(写真)AFC U-22選手権準々決勝で対戦したイラクに0-1で敗れた

(取材・文 折戸岳彦)

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