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[AFC U-16選手権]「本物」かどうか知る機会、U-16代表吉武監督は開催国タイとの対戦を希望

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 U-16日本代表の吉武博文監督はAFC U-16選手権タイ2014で開催国・タイとの対戦を希望した。「できればどこかでタイとやりたい。完全アウェーの雰囲気を選手たちに味あわせることができたら。もしかしたら2万人、3万人入るかもしれないので。そんな中で、ピリピリした中でやれたら『本物』」。1次ラウンドグループBの日本はグループ2位以内で1次ラウンドを突破すれば、準々決勝でグループAのタイと対戦する可能性がある。AFC U-16選手権の準々決勝は、勝てばU-17W杯出場権獲得となる大一番で両国がもうひとつ対戦する可能性がある舞台は決勝。指揮官は選手たちが敵地の異様な雰囲気の中で、取り組んできた98JAPANの「本物の力」を発揮してくれることを楽しみにしている。

 そのU-16代表は、決勝までの6試合を2試合ごとに分割して考えている。吉武監督は「最初の2試合で、今までやったことに確信をもつこと。リーグ戦の3戦目は次のステージへ行けるか行けないかの順位が決まるとても重要な試合。そして4試合目は(世界)切符がかかってくる。3試合目、4試合目で自信を持って戦うために、1、2試合目が重要になってくる」。初戦の香港戦、2戦目の中国戦で波に乗り、チームの命運が決まる3試合目(対オーストラリア)、4試合目(準々決勝)に自信を持って臨む。

 そして世界切符を獲得すれば、準決勝以降の相手はどこもU-17W杯の出場権を獲得した相手との対戦。「5試合目、6試合目は世界基準になる。全部のチームが世界に出るチームなので、世界への準備になる。だから6試合やりたい。我々のやってきたことが世界基準の相手にやれるのか、やれないのか。できなければ、また繰り返しトレーニングしていくことになる」。目標は横綱相撲で6試合戦って優勝すること。それを、将来少しでも成長するための6試合にする。

(取材・文 吉田太郎)

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