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[CL]川島初のCL本選出場ならず…小野実戦復帰のスタンダールはゼニトに連敗で2季連続ELへ

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[8.26 欧州CLプレーオフ第2戦 ゼニト3-0スタンダール・リエージュ]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は26日、プレーオフ第2戦を各地で行った。日本代表GK川島永嗣とFW小野裕二が所属するスタンダール・リエージュ(ベルギー)は敵地でゼニト(ロシア)と対戦し、0-3で敗れた。2戦合計で0-4としたスタンダールは欧州CL本選出場を逃し、ヨーロッパリーグ(EL)グループステージに回ることになった。

 川島はフル出場し、好守を見せたが3失点を喫した。昨年7月21日のプレシーズンマッチで左膝の靭帯を断裂し、第1戦で負傷後、公式戦で初のメンバー入りを果たした小野は、この試合ベンチスタートだったが、後半13分から途中出場。昨年5月26日のプレーオフ以来、約1年3か月ぶりの公式戦出場となった。

 第1戦のホームで敗戦したスタンダールはアウェーゴールを早い時間帯に奪いたいところだが、なかなか攻め込むことができない。一方でゼニトは前半9分、FWフッキのスルーパスから右PA内からMFオレグ・シャトフが右足シュート。決定的なシーンだったが川島が足に当て、こぼれ球をフッキが右足で狙うもDFにブロックされる。さらにMFアクセル・ビツェルのミドルは川島が横っ飛びで弾き出した。

 ゼニトの波状攻撃を止めて、失点は免れたかに思われたが、スタンダールは前半30分に重い失点を喫する。左サイドでフッキとのパス交換から抜け出したDFドメニコ・クリシートが深い位置から中央に折り返す。これは川島がパンチングでクリアするが、中途半端となり、FWホセ・サロモン・ロンドンが頭で押し込んだ。

 反撃に出るスタンダールだが、PAまで持ち込むことも苦労する。それでも前半44分、カウンターになりかけたところをMFビクトル・ファイズリンにFWイゴール・デ・カマルゴが後方から倒されて、ファイズリンにこの日2枚目の警告が提示され、退場処分。スタンダールは数的優位となり、前半を0-1で折り返した。

 しかし、スタンダールは後半9分にDFイェレ・ファン・ダンメが、フッキのスルーパスに抜け出したDFイーゴリ・スモリニコフとPA内で倒していしまい、PKを献上。これをフッキに川島の逆を突かれ、0-2。さらに同13分、最終ラインでの横パスをフッキに奪われ、強引な中央突破から決められて0-3とプレーオフ突破が厳しくなった。

 ここでガイ・ルゾン監督が動き、小野とMFポール・ジョゼ・ムポクを投入。後半23分、右サイドで獲得したFKからファン・ダンメがゴール前に入れたボールをデ・カマルゴが頭で合わせたが、GKユーリー・ロディギンの好守に阻まれた。その後もゼニトゴールに迫ったが、得点を挙げられず、同44分にはスタンダールも退場者を出して、そのまま0-3で敗戦。スタンダールは2009-10シーズン以来の本選出場とはならなかった。


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