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エース工藤が6試合ぶりゴール!3発快勝の柏がホーム3連勝飾る

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[8.30 J1第22節 柏3-0甲府 柏]

 J1第22節が30日に各地で行われ、日立柏サッカー場では7位柏レイソルが15位ヴァンフォーレ甲府を迎えた。FW工藤壮人の得点で先制した柏は、後半にもFWレアンドロとMF高山薫が加点し、3-0の完勝。ホーム3連勝を飾り、3勝2分の負けなしで8月を終えた。

 ホームの柏は前節・名古屋戦(1-1)からスタメンを3人入れ替え。MF茨田陽生が5試合ぶり、守備の要のDF近藤直也が8試合ぶり、名古屋戦で得点を決めたMF太田徹郎も10試合ぶりに先発に名を連ねた。

 対する甲府も前節・G大阪戦(3-3)のスタメンから3選手を変更。MF新井涼平とチーム得点王のFWクリスティアーノが2試合ぶり、MFマルキーニョス・パラナが4試合ぶりに戻ってきた。

 ハビエル・アギーレ日本代表監督も視察に訪れた一戦は、甲府が積極性を見せる。開始15秒足らずでクリスティアーノ、3分にもMF阿部翔平がシュートを放った。ディフェンスラインを上げて高い位置からプレスをかけ主導権を握る。柏はロングボールを多用するも、前線にボールが収まらずシュートまで持ち込むことができない。

 3-4-2-1のミラーゲームで進んだ試合はこう着状態に入るが、柏がこの試合最初に放ったシュートが均衡を破る。20分、MF大谷秀和からのロングボールをDFを背負いながらも工藤が処理すると、ドリブルでDFを引き離してGKと1対1を迎える。これを右足で流し込むと、6試合ぶり今季5点目のゴール。柏が1点をリードする。

 29分にも柏がロングボールから好機を演出。DFエドゥアルドのフィードに、レアンドロがDF山本英臣に競り勝って抜け出すとGKと1対1に。GK荻晃太の好守に阻まれると、こぼれ球を工藤がループシュートで狙うがクロスバーを超えてしまった。34分にはコンビネーションでシュートチャンス。レアンドロの浮き球を工藤が胸で落とすと、走り込んだレアンドロがボレーシュートを狙ったが、枠を捉えることができない。

 前半終了間際には甲府が逆襲。DF青山直晃からのロングボールを、クリスティアーノがエドゥアルドに競り勝つとGKと1対1の場面をつくるが、シュートはクロスバーを超えてしまった。

 1点を追う甲府は、後半開始と同時にFW石原克哉に代えてFW盛田剛平を入れて同点を狙うが、わずか1分で出ばなをくじかれてしまう。大谷が左サイドのDF橋本和に展開。橋本のクロスにレアンドロがヘディングで合わせる。ホームで3試合連続となるレアンドロの今季6点目が決まり、リードを2点に広げた。

 後半11分、DFと体を入れ替えた工藤がタッチライン際までドリブルで突破しクロスを入れる。DFに当たって軌道が変わったボールはクロスバーに当たってさらに軌道が変わると、ゴール前に詰めていた高山が頭で押し込む。柏に三度目の歓喜が訪れ、スコアは3-0となった。

 クリスティアーノのミドルシュートがクロスバーに嫌われるなどゴールが遠い甲府は、FW松本大輝を入れて前線に人数を割いて攻める。しかし、球際で強さを見せる柏守備陣相手に最後まで仕事をさせてもらえず、2試合ぶりの無得点。2試合連続の3失点で敗れた。
 
 ホームでの負けなしを「10」(7勝3分)とした柏は勝ち点を35にのばした。甲府は8戦勝ちなし(5分3敗)となり、順位は15位のままと苦しい戦いが続いている。

(取材・文 奥山典幸)

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