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代表入りへ格好のアピールも…柏MF高山「あんま考えたことないッス」

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[8.30 J1第22節 柏3-0甲府 柏]

 8月に入ってから好調を維持しているのが柏レイソルのMF高山薫だ。8月2日の川崎F戦(4-1)で中断明け初の先発の座をつかむと、いきなり2得点。チームは8月を3勝2分で戦い抜き調子を上げているが、それに比例するように高山も調子を上げている。

 甲府戦でダメ押しとなる3点目は、高山の頭から生まれている。後半11分、FWレアンドロからのパスを、DFと体を入れ替えながら受けたFW工藤壮人がタッチライン際まで突破するとクロスを上げる。DFとクロスバーに当たって不規則な軌道を描いたボールは、ゴール前に詰めていた高山の頭上に落下。後は当てるだけだった。「いいところにいた薫くんが素晴らしかった」と得点を演出した工藤は誉め称えたが、「いままでも何回も人のおかげって言ってるけど、(今回は)完全に工藤のゴール」と高山も負けじと工藤へ賛辞を贈る。「頭にちゃんと当たってなかったし(笑)」と笑いを誘ってゴールは謙遜した。

 ハビエル・アギーレ日本代表監督が視察していたことについては「知らなかった」、日本代表入りについても「あんま考えたことないッス」と飄々と語るが、決して日本代表に興味がないわけではない。高山は続ける。「目指すべきだとは思うけど、チームで結果を残さないと代表どうのこうのって言ってられない」。縦に抜けるスピードと豊富な運動量から“日本代表初選出”を推す声も多いが、まずは新天地である柏での活躍を目標に据えていた。

 8月に3得点を挙げ、本職ではないシャドーも板についてきた高山は、「もっとチャンスあった。もうちょい取れた」とゴールへは貪欲な姿勢を見せた。

(取材・文 奥山典幸)

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