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PKの1点を守り抜いた千葉…一方的に攻め込みながらも水戸は7戦未勝利

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[8.31 J2第29節 千葉1-0水戸 フクアリ]

 J2は31日、第29節を各地で行い、フクダ電子アリーナでは前節関塚体制初黒星を喫した9位のジェフユナイテッド千葉が6試合白星のない14位の水戸ホーリーホックをホームに迎えた。前半に先制した千葉が、その後は水戸の猛攻にさらされながらも何とかゴールを守り抜いて1-0で辛くも勝ち点3を獲得した。

 いきなり試合は動いた。前半7分、MF谷澤達也からのパスをPA内で受けたFW森本貴幸がDF冨田大介に倒されたとして、千葉にPKが与えられる。これを森本本人が冷静に蹴り込んで、ホームチームが先制に成功した。しかし、テンポ良くパスをつなぐ水戸が徐々に主導権を握り始める。前半21分にMF西岡謙太のパスを受けたMF吉田眞紀人が狙いすましたシュートを放つも、ボールは枠を外れた。さらに同22分にはミドルレンジからMF小澤司が狙ったが、これも枠を捉えることができず。

 その後も水戸がリズムを作るものの、千葉が思わぬ形からチャンスを迎える。前半26分、冨田のバックパスを森本がかっさらい、GK本間幸司をかわして角度のない位置からシュートを放ったが、ボールはゴールを横切って追加点を奪うには至らなかった。失点後はピッチを幅広く使いペースを握った水戸もネットを揺らすことはできず、千葉が1点リードしたまま前半は終了を迎えた。

 先制後は押され気味だった千葉は後半5分、森本のパスからFWオナイウ阿道がシュートを放つも枠を捉えず。そして、主導権を握る水戸は、両アウトサイドのDF田中雄大とMF広瀬陸斗が次々と敵陣深くまで攻め込んでクロスを上げて好機を作る。

 後半9分には吉田がPA内に侵入してゴール前のFW三島康平へパスを通すも、シュートはDFのブロックに遭う。さらに同18分には左サイドからのクロスを三島がヘディングで合わせたが、GK岡本昌弘の好セーブに遭ってネットを揺らせなかった。

 防戦一方の千葉は後半18分にMF山中亮輔を投入して流れを変えようと試みる。しかし、シュートチャンスを迎えるのは水戸。後半25分、田中のクロスからFW馬場賢治がヘッドで合わせるも岡本にセーブされ、同26分には馬場のパスから田中が強烈なシュートを放ち、さらに同27分には再び田中が左足で狙うも岡本のセーブに遭って千葉ゴールをこじ開けられない。

 何としても同点に追い付きたい水戸は、後半33分にFWオズマール、同38分にはFW鈴木隆行を投入してさらに攻勢を掛けようとする。その後も水戸がゴールを脅かす場面を作りながらも、最後まで1-0のままスコアは動かず。猛攻に耐え抜いた千葉が5試合ぶりの白星を獲得し、1点に泣いた水戸は7試合未勝利となった。

(取材・文 折戸岳彦)

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