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髪を黒く染め直して臨んだ初代表FP加藤「定期的に呼ばれるようになりたい」

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 フットサル日本代表に初招集されたバルドラール浦安のFP加藤竜馬。昨シーズンのPUMA杯では浦安の2軍に相当するバルドラール浦安セグンドに登録されており、トップチーム定着を目標としていた。

 その目標を今季、見事に達成する。昨季まで浦安セグンドを率いていた米川正夫監督がトップチームの監督に就任すると、中心選手となり、ミゲル・ロドリゴ監督からフットサル日本代表にも招集された。自身を取り巻く環境の変化について「とんとん拍子に行き過ぎて、自分でも怖いくらい」と、加藤は言うが、「今シーズンの自分のプレーには、全然満足していません。得点だったり、結果を残せていないというところで。もっと米川さんにも得点を取れと言われているので、そこは全然満足していません」と、厳しい。

 それでも、得たチャンスを生かす意欲は十分だ。ミゲル監督から「シュートを打つように、縦に仕掛けられるときは仕掛けるように言われている」と明かし、「縦に行って、裏に抜けてシュートというのが自分の特長なので。そういう場面があれば、どんどんどんどんやっていきたいです」と、初の日本代表に意気込む。

 トレードマークだった金髪を黒に染め直して、合宿に臨んだ加藤だったが、初日は緊張が解けなかったようだ。

「初日は緊張して、コミュニケーションもとろうとしていたんですが、あまりとれませんでしたね。(室田)祐希とか、白方(秀和)くんとか、年代別代表で一緒にやったことがあったり、(吉川)智貴くんとは、神戸でも一緒にやっていたので、知っている人は少なくなかったんですが、やっぱり代表でやると少し違いましたね」

 2日目の練習では、所属する浦安でも多く使っている4人が1列になる攻撃戦術『クワトロ』の動きの確認が行われた。「クワトロのところは(浦安と)あまり変わらないので、良かったです」という加藤は、ゲーム形式のトレーニング中もヘディングでゴールを挙げるなど、存在感を示した。

「あのゴールは、終わってから『よく突っ込んだな。ナイスヘディング』って、仁部屋くんに誉めてもらいました。代表のコンセプトが、やっと分かって来ました。自分なりに考えて、これから整理してやっていこうと思います」と、手応えを得た様子だった。

 日本代表は10月に2つの国際大会に参加し、12月には国内で親善試合を行う予定になっている。「やっぱり定期的に代表合宿に呼ばれるようにしたい。リーグから結果を出し続けないと、呼ばれないと思うので、頑張っていきたいと思います」と、さらなる飛躍を誓った。

(取材・文 河合拓)

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