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日本vsウルグアイ 試合前日の選手コメント

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 日本代表は4日、試合会場の札幌ドームで公式練習を行い、5日のウルグアイ戦に向けて最終調整した。

以下、練習後の選手コメント

●FW大迫勇也(ケルン)
―いよいよ初戦だが?
「監督が代われば多少なりとも雰囲気も変わる。監督の言うことを理解しないといけないけど、結構、自由なことが多い。今までより自分のプレーを出しやすいのかなと思う。裏に抜けたり、サイドに行ったり、中でボールを受けたり、さまざまなパターンで練習している。自分としてはそのほうがやりやすい。ある程度、形はあるけど、基本的には自分たちの考えでプレーする感じなのかなと思っている」
―ウルグアイの守備のイメージは?
「激しさがあるし、球際も粘り強い。取り切る力のある選手がいっぱいいる。そこで負けずに起点になれば、相手も慌てると思うし、球際で負けないことが大事」
―4-3-3だと、トップ下がいないが?
「トップ下2枚のイメージで僕はやっている。近くに2人いるイメージ。やりやすいと思っている。1試合1試合が大事だし、1試合1試合結果を出すことでさらに成長もできると思う」
―自分が引っ張る気持ちもある?
「僕ら世代が引っ張っていかないといけない。僕らが成長しないと、日本も強くならないと思っているし、その責任もある」

●FW皆川佑介(広島)
「いよいよ明日、やってくるんだなと。気が引き締まってきた実感がある」
―自分の良さは出せそう?
「集合して3、4日だけど、その中でアピールしてきたつもり。試合に出たら、自分を良さを出してチームに貢献したい」
―アギーレ監督からは何か声をかけられた?
「初選出の選手に対して、選出した理由を述べてくれて、自分の良さをまた再確認できた。評価してくれている部分を全部出せればいいのかなと思う」
―どういう部分を評価されている?
「相手DFと戦って、出てきたボールをキープするところ、前後にハードワークして泥臭くプレーするところを評価したと言われた」
―そういう言葉はありがたい?
「気持ちも楽になるし、自信にもなる。今回がスタートだけど、この2試合でインパクトを残して、次回も呼ばれたいという気持ちはある」
―攻撃の形で印象的なことは?
「広島と違う部分としては、流れて受けるところ。広島ではどっしり構えるタイプだけど、代表では3トップのワイドが張ったときに、流れて受けろと言われる」

●MF細貝萌(ヘルタ・ベルリン)
―アンカーに入る可能性が高いのでは?
「今までアンカーのポジションは代表チーム全体でやってこなかったので、どういうふうになるのかはやってみないと分からない。カウンターに備えて残っていないといけないポジションになるし、当然、僕もアンカーをやるか、前をやるか分からない。前でやるなら、しっかりと守備のところではめることでチームに良い流れができるようになればいいと思う」
―今日の練習は?
「守備も攻撃もどちらもやった。特別どっちがというのはない」
―攻撃の指示は?
「そんなに特別な指示はなかった」
―このサッカーが機能したらどのようなプレーになる?
「チームが機能すれば、ボールを早い段階で奪えると思うし、しっかりと失点せずに、後ろからゆっくりとボールをコントロールしながらゲームをつくって、チャンスをうかがうサッカーになるのかなと思う。機能すれば基本的には失点をしないようにできるのかなと思う」
―ヘルタでも代表でもアンカーをやりたいという気持ちはあるのか?
「そうですね。ヘルタでダブルボランチのときも基本的にはアンカーっぽいポジションでということを監督に言われるので、アンカーでやるならチームと近い。今までの代表とはまったく違う状況なのかなと思う。ただ、アンカーだけというわけにはいかないと思うし、アンカーをやるかも分からない。前の2つのポジションをやる可能性もあるので、2つのポジションでプレーを使い分けられればいいのかなと思う」
―前のポジションに入った場合は何を最も求められる?
「運動量というのはどのポジションでも求められるところ。中盤では攻守の切り替えの速さで周りの選手が楽になるようなプレーができればいいと思う」

●MF柴崎岳(鹿島)
―中盤のメンバーは新しいメンバーが多いが、4-3-3のバランスは?
「クラブと代表では求められていることが違うので、そういうことを早く吸収しながら、自分のプレーをしたいという欲もあるけど、チームとして機能するようにやるべきことをやりたい」
―サイドハーフならアップダウンが求められるが?
「そういった部分に関しては鹿島と同じようなことだと思う。似ていると思う」
―守備面ではアグレッシブさが求められる?
「そうですね。いろいろなアイデアがある中で、攻守の切り替えやセカンドボールへの反応は非常に重要なポジションになると思う」
―相手の映像は見た?
「どこの国もそうだけど、ウルグアイは世界でもトップクラスのサッカーをするし、南米ということで個人技も高い。そういう相手に対して、アギーレ監督の言っているセカンドボールや守備をしっかりやっていかないといけない。一瞬の隙を突かれる世界なので、90分間、集中力を切らさずにやりたい」

●MF扇原貴宏(C大阪)
―ウルグアイのイメージは?
「縦に早いと言っていたし、それは全員分かっている。カウンターをさせないように全員でやれたら」
―どんなプレーでアピールしたい?
「試合に出たときにしっかり自分の持っているものを出して、チームの勝利に貢献することがアピールになると思う。チームの勝利にこだわって、なおかつ自分のプレーを出せるように、監督の考えていることを頭に入れてプレーしたい」

●DF吉田麻也(サウサンプトン)
「ビルドアップの面では、アギーレ監督だから特別ということはない」
―アンカーを置くシステムについては?
「後ろとしてはやっぱりアンカーがいてくれたほうがやりやすい部分は多いと思う。センターバックの前のスペースをしっかりボランチの選手に見てもらうために、90分間しっかりコーチングして動かして、自分たちが楽な形でプレーできるように心がけている」
―DFラインに吸収されないようにしないといけない?
「あまり下がりすぎて5バックになってもいけない。ただ、相手が強いのは重々分かっていることなので、いけるところはいって、下がるところは下がるようにメリハリをつけてやっていかないといけないと思う」
―練習の特徴は見えてきた?
「特別なことは本当にない。他の国でも他のチームでも、当たり前に要求されていること。シュートを決めるか決めないかにすごいこだわるなという印象はある。シミュレーション練習でも一つひとつのシュートにこだわりを持って挑めというメッセージはある。ワンプレーごとに気を抜けているようなプレーには激しく指示しているし、そこはすごく特徴的だと思う。ただ、戦術面で一番違うのはアンカーを置くか置かないかというところ。それは明日、見てもらえば。僕も分からない。アンカーを使いながらのビルドアップや、いかにアンカーのところで攻撃の芽を摘めるか。今まではサイドバックが絞って守備をしていたところがあったけど、サイドバックも絞るし、アンカーを使いながら相手のカウンターの芽を摘まないといけない。ラインの設定などは明日やりながらですね」

●GK川島永嗣(スタンダール・リエージュ)
―キャプテンは決まった?
「何も言われてない。マコ(長谷部)のあとをやるのは大変。自分は最年長だけど、キャプテンとは関係なく、チームを支えていきたい」
―リカルド・ロペス・フェリペGKコーチは昨季、ベルギーのクラブでコーチをやっていたが?
「存在は知っていた。最近まで現役でやっていたんだなとというのは感じるし、引退して時間もあまり経っていないので、選手の気持ちも分かってくれる。新しい試みに全員がチャレンジすることが大切。新しいコーチの下で新たな可能性を探ることが役目だと思う。それが成長の材料になるし、自分自身プラスにしていきたい」

●GK西川周作(浦和)
「GKだけの練習というよりは、ウォーミングアップしたらすぐフィールドプレイヤーに入ったり、今日は攻撃の確認をしたり、セットプレーもやった。キーパーもすごい楽しいですね。特にゲーム形式ではキーパーも参加してやるので、普段やっていることを出せると思う。キーパーがどれだけ流れを変えられるかということをやっていきたい。出られるチャンスがあればコミュニケーションを取ってやっていきたい」
―監督は多くの選手を使うと言っているが?
「今回は2試合ある中で、1試合はチャンスが来てほしいし、そのチャンスが来たときに自分がどれだけ良いパフォーマンスを出せるか。自分の良いところを出していきたいので、特別こういうことをしたいというよりは、普段やっていることを出して、それがチームのためになればと思うので、どんどんトライしていきたい」
―競争意識は高い?
「いつも競争というか、3人いる中で高めていければと思っているので、だれがどうというよりは自分がどれだけできるかというところを示していかないといけないと思っている」
―ザックジャパンではなかなかチャンスがなかったが、4年間の反省は?
「もっと自分の中で貪欲になるというか、プレー面もそうだけど、今回のように新しい選手も入った中でコミュニケーションをたくさん取ったり、プライベートなことを聞いたり、そうすることで良い関係を築いていけると思う。あとは、チャンスが来たときにどれだけできるか。ザックさんのときも実際、チャンスはもらっているけど、自分が生かせなかったという反省点がある。そういう悔しい思いをした中で新しい代表が始まったので、自分の良いところをいっぱい出せればいいと思う」
―ザックジャパンでは川島選手がイタリア語でうまくコミュニケーションを取っていた。それがチーム内での信頼感を得ていた理由に見えたか?
「それはそう思ったので、スペイン語を学んでいます。今回は通訳もついているけど、言葉の壁はあるので、自分からもコミュニケーションを取って努力していければと思っている。すでに語学はトライしながら、少しずつだけど、やっていければと思う。今まではプレーだけでトライしようとしていたところがあったけど、それ以外でもトライしないといけないのかなと思った4年間でもあったので、それを生かして、今後の4年間はコツコツとそういうところでもやっていきたい」

(取材・文 西山紘平、矢内由美子)

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