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第2戦はC大阪に敗れるも、川崎Fが2戦合計5-4で2年連続4強入り

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[9.7 ナビスコ杯準々決勝第2戦 川崎F2-3(2試合合計5-4)C大阪 等々力]

 ナビスコ杯は7日、準々決勝第2戦を行い、等々力陸上競技場では川崎フロンターレセレッソ大阪が対戦した。第1戦を3-1で勝利していた川崎Fは、第2戦を2-3で落としたが、2試合合計5-4で4強進出を決めている。

 川崎Fは第一戦で先発したDF登里享平とMF金久保順に代わり、DF田中裕介とMF山本真希が先発入り。一方のC大阪はDF丸橋祐介、MF吉野峻光、FWカカウがそろってベンチに入り、DF新井場徹、DF平野甲斐、FW杉本健勇がスタメンに名を連ねている。

 第1戦で3点のアウェーゴールを挙げていた川崎Fだが、さらにC大阪を突き放そうとするように、序盤からチャンスをつくる。前半6分、MFレナトの折り返しをFW小林悠がスルー。その先にいたMF森谷賢太郎がボールを受けてシュートを放ったが、GK武田博行にキャッチされた。その1分後にも、レナトがPA外からシュートを放つなど、川崎Fは左サイドから好機をつくっていく。

 前半10分には最大の決定機が訪れる。左サイドを小林がレナトとのワンツーで突破。折り返しをゴール前でフリーになっていた山本がシュートしたが、シュートを枠外に大きく飛ばして決定機を逃してしまう。同15分にはMF大島僚太からのパスを受けたFW大久保嘉人が新井場と競り合いながらスペースを確保してシュートを決めたが、競り合い時にファウルがあったとして得点は認められなかった。

 20分過ぎからC大阪もボール保持率を上げるが、なかなか決定機をつくれない。杉本が何度かシュートを放ったが、得点は挙げられなかった。同35分に試合が動く。PA外でボールを持ったMF南野拓実がFW永井龍とのワンツーから強烈なシュートを放つ。これはGK杉山力裕にブロックされる。クリアーボールをDF山下達也がヘッドしたが、味方につながらず。ここから川崎Fが速攻に転じる。ボールをカットした大久保のロングボールを前線に攻め残っていたレナトにパス。レナトはドリブルでボールを運び、特異の左足でシュートを決めて、第2戦、最初のゴールを挙げた。

 しかし、すぐにC大阪も反撃を見せる。先制点の2分後、MF長谷川アーリアジャスールが長い距離のワンツーでボールを運び、永井にパス。永井のシュートはDFにブロックされたが、PA内まで走り込んでいた長谷川がシュートを決めて同点に追いつく。その後もC大阪が川崎Fを押し込んだが、2点目を挙げられないまま、前半は終了した。

 後半開始から川崎Fは、實藤に代えてDFジェシ、森谷に代えてMF金久保順を起用した。後半13分にはGK杉山の自陣深くからのロングキックを小林がフリックすると、これを受けた大久保が左足でシュートを決めて、川崎Fが再びリードした。

 C大阪は16分、楠神と平野を下げ、DF丸橋祐介とMF吉野峻光を起用。さらに22分にもMFキム・ソンジュンを下げて、FWカカウを投入し、布陣を3-4-3にして2点目を目指した。後半30分、C大阪はゴール前で細かくパスをつなぎ、最後はカカウがシュート。カカウは空振りしたが、PA内で田中がクリアーしたボールが長谷川の下へ。長谷川がゴールに蹴り込み、第2戦のスコアを2-2とした。

 川崎Fは後半32分、大久保が負傷し、MF中村憲剛と交代になる。トップ下に入った中村は、いきなりレナトとの好コンビネーションを見せ、シュートチャンスをお膳立てしたが、レナトのシュートは右に外れて行った。さらに攻める川崎Fだが、38分の中村の狙いすましたシュートは右ポストに嫌われ、こぼれ球を拾った小林のシュートも左に逸れて行った。同43分にも川崎Fはレナトがドリブル突破からシュート。GK武田が弾いて得たCKを中村が直接狙ったが、これもGK武田に阻まれた。

 C大阪も44分に長谷川の折り返しを南野がシュート。決定的だったが、ゴール前に戻ったジェシにブロックされる。それでもアディショナルタイムには、左サイドからカカウが入れたクロスを南野がボレーで決めて逆転に成功。その直後にも丸橋が決定的なシュートを放ったが、GK杉山の正面を突いた。

 このまま試合はタイムアップ。C大阪はマルコ・ペッツァイオリ監督就任後、11試合目にしてJ1勢から初勝利を挙げたが、4強進出は果たせず。2試合合計5-4で川崎Fが2年連続の準決勝進出を決めている。


(取材・文 河合拓)▼関連リンク
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