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電光石火の勝ち越し点、F東京下した清水が天皇杯8強入り

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[9.7 天皇杯4回戦 F東京1-2清水 味スタ]

 天皇杯は7日、4回戦1試合を行い、味の素スタジアムでFC東京清水エスパルスが対戦した。スコアレスのまま迎えた後半に入って先制した清水は、F東京に同点に追い付かれながらも、すぐさま勝ち越し点を奪って2-1の勝利を収めた。

 最初に決定機を迎えたのはアウェーの清水だった。前半8分、左サイドを突破したMF水谷拓磨のパスをPA内で受けたFW大前元紀が右足で狙ったが、シュートはゴール左に外れた。すると、F東京も負けじとチャンスを作る。前半12分、右サイドを切り裂いたMF三田啓貴のパスからFWエドゥーが強引に左足で狙うも、GK櫛引政敏のセーブに遭ってネットを揺らすには至らない。

 その後も互いに積極的にゴールを狙い、前半14分には最終ラインからのロングパスから抜け出したFW高木俊幸が鮮やかなトラップからゴールを強襲するも、これはGK権田修一にブロックされる。さらに同33分には大前が直接FKを狙ったが、惜しくも枠を捉えることはできなかった。

 ともにゴールが生まれないまま後半に入ると、後半24分に清水のエースが試合を動かす。自陣でボールを奪った清水は右サイドから左サイドへと素早くボールをつなぐ。左サイドのDFイ・キジェが敵陣まで運んで鋭い縦パスを入れると、ボールを受けた大前がPA外から強烈なシュートを突き刺して、ついに試合の均衡を破った。絶好調の大前は、公式戦5試合連続ゴールと乗りに乗っている。

しかし、清水の逃げ切りをF東京が許さない。後半30分、左サイドでキープしたFW渡邉千真がMF梶山陽平にボールを預けると、そこからMF河野広貴、エドゥーとテンポ良くダイレクトのパスがつながり、最後はエドゥーのリターンを受けた河野が流し込んでスコアを1-1の振り出しに戻した。

 わずか6分で同点に追い付かれた清水だったが、あっという間に勝ち越し点を奪う。失点からわずか1分後の後半31分、イ・キジェの縦パスを受けた高木が左サイドからグラウンダーのクロスを送ると、DF椋原健太に当たってコースが変わるが、こぼれ球を走り込んだイ・キジェが押し込んで再び清水がリードを奪った。

 その後、F東京は同点に追い付こうとゴールを脅かしたが、清水守備陣が踏ん張りを見せる。後半アディショナルタイムにはエドゥー、そしてCKで前線に上がっていた権田が好機を迎えるも最後まで同点ゴールは生まれず。何とか逃げ切った清水が2-1の勝利を収めて、ベスト8進出を決めた。


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