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気持ち良くアジア大会へ…野津田、豪快ミドルに笑み「きっかけになると思う」

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[9.7 ナビスコ杯準々決勝第2戦 浦和2-2広島 埼玉]

 4日前のサンフレッチェ広島のホームで行われた第1戦はスコアレスドローで終えていた。第2戦もしばらくはこう着状態は続いたが、広島は前半33分にセットプレーから先制点を奪われてしまう。

 だがチームに焦りはなかった。迎えた前半39分、中央を細かいパスを繋ぎながら崩すと、MF高萩洋次郎からのパスを受けたMF野津田岳人がミドルレンジから思い切って左足を振り抜く。「シュートしか考えなかった。余計なことを考えなかったのが良かったのかなと思う」。バーを越えるかと思われたシュートだが、ゴール手前で急降下。華麗なドライブシュートがゴールネットを揺らした。

 効果はてき面だった。第1戦で消極的なプレーを見せていた野津田に対し、森保一監督は試合後、個人的にアドバイスを送った。「中途半端に終わるつもりかと、お前の良さはシュートなんだからと言われた」。2点目のシーンにも絡むなど、積極プレーで檄に応えてみせた。

 ゴール自体は7月12日の天皇杯2回戦の福岡大戦以来、Jの公式戦でのゴールは4月6日の名古屋戦以来のゴールとなった。「自分としても苦しい時期だった。結果が出ない状況、調子が上がらない状況だったので、結果が出せたことは自分としてもきっかけになると思う」。明日8日からはアジア大会を戦うU-21日本代表に合流する。「自分としてもいい気持ちで行けるかなと思います」。リオ世代のエースのエンジンにようやく火がともった。

(取材・文 児玉幸洋)

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