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1G1Aで4強へと導いた柏FW工藤「ゴールを取れていることは満足」

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[9.7 ナビスコ杯準々決勝第2戦 柏3-1横浜FM 柏]

 チームの苦境を救う、エースとして面目躍如の一撃だった。

 アウェーでの第1戦を2-1で勝利し、アドバンテージを持ってホームでの第2戦に臨んだ柏レイソルだったが、背水の陣で挑む横浜F・マリノスに試合開始とともに押し込まれ、前半23分にはCKからDF中澤佑二に先制点を許す。意気上がる横浜FMを8分後に沈めたのが、FW工藤壮人だ。

 左サイドをDF橋本和がドリブルで持ち上がりMF茨田陽生へつなぐと、茨田は横浜FMの2CBの間へスルーパスを送る。走り込んだMF高山薫がグランダーのクロスを折り返すと、工藤が右足で押し込み、すぐさま同点に追いつく。工藤の同点弾で横浜FMの勢いは削がれた。「早い時間帯に相手がゴールを取って多少嫌な雰囲気になりましたけど、そこでズルズルいかないのは、少し前の悪いときから改善されている」と工藤は試合運びへの手応えを口にした。

 後半に入り、とどめの一発となったのが、FWレアンドロのゴール。アシストは工藤からだった。「自分で勝負してもよかったんですけど、2対1ができていたし、モンちゃんに(パスを)出したほうが確率が高いのかなと思って。出せば決めてくれるという信頼はありますし、実際に決めてくれた」。中央をドリブル突破した茨田のスルーパスを受けた工藤は、味方を活かす選択をしたことを明かした。

 一時はノーゴールが続いたが、これで公式戦3試合連続でのゴールとなった。「ゴールを取れていることは個人的に非常に満足している」。昨季のJ1、ナビスコ杯、ACLで27得点を叩き出したストライカーの復調は、リーグとナビスコ杯の2冠を狙う柏にとって何よりも心強いだろう。

(取材・文 奥山典幸)

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