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本田、若手の台頭を感じながらも「まだ意識しない」

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[9.9 キリンチャレンジ杯 日本2-2ベネズエラ 日産ス]

 独特の表現で新戦力の活躍を喜んだ。2試合連続でゲームキャプテンを務めたFW本田圭佑(ミラン)は、FW武藤嘉紀、MF柴崎岳が決めた代表初ゴールのシーンについて「1点目も2点目も、完全におとりにされて決められた。昔の自分を思い出した」と笑みを浮かべながら称えた。

「そこは勝負なので。当然、僕は満足できない」。かつて自分自身が日本代表でポジションを奪い、定位置をつかんできた過去を振り返るように語る本田は「僕は人の足を引っ張ったことは一度もない。自分が這い上がるためにいろいろしてきたけど、自分のポジションにいる人を引きずりおろしたことはない」と冗談交じりに話した。

 若手の台頭を感じながらも、「僕はさらに伸びようとしている」と、競争相手としてライバル視することはないようだ。

「今後、彼らを意識し続けることがあれば、食われるでしょう。でも、僕はまだまだ意識しないし、もっと上を意識している。その間は抜かれない自信があるし、それを維持できる、もしくはもっと離せるという自信がある」

 後半25分、ゴール正面やや左の位置からのFK。ポイントには柴崎も立っていたが、ボールを抱え込むように拾い上げてセットした本田が左足で狙った。壁の横を巻いて狙ったキックは惜しくも左ポストを直撃したが、“奪えるものなら奪ってみろ”と言わんばかりの本田の強烈なメッセージだった。

(取材・文 西山紘平)

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