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代表帰り武藤&森岡が存在感示すも…F東京と神戸は1-1のドロー決着

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[9.13 J1第23節 F東京1-1神戸 味スタ]

 J1は13日、第23節を各地で行い、味の素スタジアムでは8位のFC東京と5位のヴィッセル神戸が対戦した。アギーレジャパンに招集されたF東京FW武藤嘉紀、神戸MF森岡亮太はともに存在感を示したが、試合は1-1の引き分けで終了した。

 F東京は7日の天皇杯・清水戦(1-2)から4選手を変更。代表から復帰したDF森重真人と武藤が先発復帰。MF羽生直剛とDF太田宏介もスタメン入りした。一方の神戸は、7日のナビスコ杯G大阪戦(0-3)から2選手を変更。代表からチームに戻った森岡とMF枝村匠馬が先発に入り、FWペドロ・ジュニオールがベンチスタートとなった。

 神戸は開始1分にサイドチェンジを受けた左SB橋本英郎がゴール前にクロスを入れるなど、ボールを保持しながらF東京ゴールに迫る。12分には左サイドの森岡から右サイドのFW田代有三に絶妙なサイドチェンジが通り、そこからのクロスに枝村が飛び込んだが、シュートをミートできなかった。森岡は17分にもミドルシュートを放つなど、攻撃面で存在感を示す。

 自陣深くでボールを奪うF東京だが、その後のパスを前線に通すことができずに、守備一辺倒の展開になる。前半終了間際に神戸は、DF増川隆洋が左から送ったフィードをPA内で受けた森岡がシュートしたが、GK権田修一に抑えられた。結局、前半はスコアレスのまま終了。F東京はシュートを1本も打てなかった。

 後半も最初に決定機をつくったのは神戸だった。3分、右サイドからDF高橋峻希が上げたクロスにMFシンプリシオがヘッドで合わせたが、クロスバーに嫌われた。F東京は6分、左サイドでFKを得ると太田のクロスからエドゥーがヘッドでゴールを狙ったが、これは枠を大きく外れた。

 全体的に前半よりも高い位置を取るようになったF東京は9分、敵陣でボールをカットしたMF米本拓司がクロスを入れる。太田が折り返したボールに、武藤が飛び込んだが、わずかに合わなかった。神戸も16分に中盤で相手のパスミスから反撃を仕掛け、森岡がミドルシュートでゴールを狙ったが、GK権田に阻まれた。

 敵陣でボールを回収する回数の増えたF東京は、18分にエドゥー、19分に米本がミドルシュートを放つが、得点できない。同21分にも右からDF徳永悠平が上げたクロスを、足先のトラップでコントロールした武藤がボレーをはなったが、DFに当たって枠を外れた。

 後半25分、F東京はGK権田のフィードからロングカウンターを仕掛ける。ボールを受けた太田が、素早く前線のスペースへパスを送ると、これを受けた武藤が縦に仕掛ける。PA内で折り返したボールをエドゥーがシュート。これが相手DFの手に当たってPKになる。エドゥーのシュートはコースを読まれたが、GK山本海斗の手を弾いてゴールに決まった。しかし、わずか1分後。神戸もCKを得ると、増川がヘッドで捉える。ゴール前のFWマルキーニョスの頭をかすめたボールがゴールに決まり、試合は振り出しに戻った。

 45分にはF東京の武藤がPA内の密集でボールを受け、鋭い反転から縦に突破し、折り返したが、エドゥーが決定機でシュートを決められず。アディショナルタイムにMF梶山陽平、FW渡邉千真と攻撃的な選手を投入したF東京は、武藤が倒されてFKを獲得したが、太田のシュートはわずかにクロスバーを越えてタイムアップし、勝ち点1を分け合っている。

(取材・文 河合拓)
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