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4発大勝で2位浮上の川崎F、憲剛「とにかく勝ち続ける」

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[9.13 J1第23節 川崎F4-0徳島 等々力]

「こういうメンツで戦って最初どうなるかと思ったけど、(安)柄俊が最初の段階で1点取ったのがすべて。いろんな意味で」。J初ゴールとなったFW安柄俊の先制点が勝敗を分けたと川崎フロンターレの主将、MF中村憲剛は振り返った。

 FW大久保嘉人を出場停止で、MF大島僚太をU-21日本代表招集で欠く中、1トップにはJ1で3試合目の出場となる安柄俊が入り、ダブルボランチには初コンビとなるMF谷口彰悟とMF稲本潤一を配置。中村はポジションをひとつ上げてトップ下に入った。「前からきていたけど、俺のところにはプレッシャーなかった」。いつもより高い位置でパスをさばくと、徳島の3バックの裏のスペースをつくパスを狙い続けた。特にFWレナトと絡んだ左サイドからは何度も崩し、2点目となったFW小林悠のゴールは中村とレナトのワンツーから生まれている。

 ハビエル・アギーレ日本代表監督が視察に訪れた試合ということもあり、話は日本代表へとおよぶ。「どういう立場で言っていいかわからないし、難しいところはあるけど」と前置きすると、「欲望はある」と日本代表への想いを吐露した。「代表の試合は見ているし、自分でもまだまだ割り込んでいけると思っている。あとは(アギーレ監督が)年齢をどう捉えるか」。来月には34歳を迎える中村は、1年ぶりの代表復帰を目論んでいることを明かした。先のベネズエラ戦(2-2)では、FW武藤嘉紀とMF柴崎岳という22歳の新星がゴールを決める活躍を見せたが、「武藤(嘉紀)くんや柴崎岳くんが点を取ったことで、Jリーガーに火がついたのは間違いない。みんな『俺も』となると思う」と若手の台頭を歓迎していた。

 4-0の快勝で2位に浮上した川崎F。首位・浦和との勝ち点差は「4」だ。「浦和との対戦は終わっているし、(浦和が)どこかでこけないと話にならない。ただ、自分たちが勝ち点3を積み重ねないといけない立場であることは、2位でも3位でも4位でも変わらないので。まぁ、1位になっても変わらないと思うけど。とにかく勝ち続けること」。自らに言い聞かせるように、中村は必勝を誓った。

(取材・文 奥山典幸)

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