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「攻撃は最大の防御」、徳島MF大崎は対面のレナトに屈服

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[9.13 J1第23節 川崎F4-0徳島 等々力]

 徳島ヴォルティスはホームでの0-4に続き、アウェーでも再び0-4で川崎フロンターレに屈した。

 試合開始から徳島の右サイドはFWレナトの脅威に晒され続けた。徳島守備陣の裏を狙ったMF中村憲剛のパスは、レナトに通る度にチャンスになった。ドリブルをされれば数的優位の状況でもシュートまで持ち込まれた。終わってみればシュート7本を許し、そのうちのひとつをゴールに結びつけられている。「もっと(レナトの)対策をしてくると思ってたんだけど、ずっとしてこなかった」。中村は徳島の戦い方に疑問を呈したほどだ。

 それに対する答えを徳島の小林伸二監督は会見で語っている。「すごくキレている選手だったんですけど、マンツーマンで守備をするより、逆に裏(のスペース)がチャンスになる。守備をしないわけですから、あそこをえぐれる」。右のFW小林悠と異なり、左のレナトは守備での貢献度は低いため同サイドから攻略しようとしていたことを指揮官は明かした。

 右のウイングバックとしてレナトと対峙したのがMF大崎淳矢だったが、「予想以上に速かった」と回想する。「守備はしていなかったので、僕が攻撃に行けたら」とレナトへの対策を遂げられなかったことを悔やんだ。「攻撃は最大の防御」。その破壊力を身をもって感じた大崎のレナト評だ。

 4失点と守備が崩壊するとともに、攻撃も無得点に終わった。W杯の中断明け8試合で6得点、チーム総得点「11」のうち半数以上の「7」得点を挙げているFW高崎寛之も不発。「ボールが入ってこないと仕事にならない。僕の引き出し方か、出し手との問題か」。いい形でパスが回ってこなかった高崎は、「完敗です」と肩を落とした。

(取材・文 奥山典幸)

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