beacon

[MOM1126]前橋育英FW人見大地(1年)_「強い選手になる」3発も涙のストライカー

このエントリーをはてなブックマークに追加

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.15 2014 Rookie LeagueAグループ第9節 前橋育英高 4-0 清水桜が丘高 時之栖裾野G]

 後半だけで3発。前橋育英高の快勝に貢献したFW人見大地(1年)だったが、4連覇を逃した試合後は誰よりも悔しさを滲ませていた。「今まで(のサッカー人生で)優勝争いをしたことなかった。できたのに(優勝)できなかった。先輩とかにも申し訳ないと思いました。個人としては、3点取れたことは大きかったと思います。でも、(優勝するために必要だった)点が入んないと選手間で揉めたり、雰囲気悪くなった。国体組がいない中で自分はキャプテン任されていたのでまとめて、チームでやろうという雰囲気を最後の方まで続けていたらなと思います」と唇を噛んだ。

 自身の特長について「競り合い、あと気持ちとハードワークするところは自信があります」という人見は骨格のいい身体とパワーを最大限に活かして前線で起点となり、ボールを失ってもすかさずチェイシングに移るなどハードワークを徹底。後半1分にDFをかわしてゴールを奪うと、25分にもゴール前のこぼれ球を押し込んで2点目。さらに37分には右サイドからのアーリークロスから混戦を抜け出してハットトリックとなる3点目を決めた。ただ、3得点決めた喜びよりも優勝できなかった悔しさの方が大きかった。

 自身にとって、優勝を逃したことは今後への力となる。人見は「強い選手になりたいです。前で体を張れたり、泥臭く点の取れる選手に。試合を決定づける点が取れる選手、ストライカーになりたいです。実力がまだまだだということがきょう身に染みて分かったので、日々の練習から集中して取り組んでいく。2年後はこの代で全国制覇を目指している。叶えられるように頑張る」と誓った。「全部出し切ろう」とチームを鼓舞し、「(優勝できず)泣いて戻ってきていた」(白石コーチ)というほど貪欲に勝利を目指す姿勢。この悔しさをバネに「強い選手に」なる。

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
2014 Rookie League特集ページ

TOP