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12戦負けなし5試合ぶり完封も…F東京DF吉本「勝ち点3がどうしても欲しい」

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[9.20 J1第24節 川崎F 0-0 F東京 等々力]

 イタリア人のマッシモ・フィッカデンティ監督が率いる今季のFC東京は、守備の堅さが、大きな特徴だ。16節から20節まで、5試合連続の無失点という結果を残していたが、直近の3試合は7失点と守備を失点が重なっていた。20日に行われた川崎フロンターレとの多摩川クラシコは0-0で引き分け、5試合ぶりに無失点で90分を終えた。

 前節終了時点でリーグ得点王のFW大久保嘉人を欠いていたとはいえ、攻撃力に定評のある川崎Fを完封できた。その要因について、DF吉本一謙は「選手間の距離感が良かった」と話す。

「前に行くときもそうだし、後ろに引くときも、距離感を近くしようと話していました。一人がかわされたら、一人がカバー行ける位置っていうのを取り続ける。特に中盤の米本選手と高橋選手と羽生選手は、たとえば高橋選手がかわされたら、羽生選手だったり、米本選手が行ける位置に今日は居てくれたので。そういう意味では、守備の距離感は良くなったかなと思います」

 その一方で、攻撃面では5試合ぶりにノーゴールとなり、4試合連続での引き分けとなった。吉本は、点を取れなかったのは、チーム全員の責任だと強調する。「あれだけ前の選手も、河野選手も最終ラインまで戻って守備をしてくれたり、武藤選手やエドゥー選手も、守備をしてくれているので。そういう中で、あとはどう攻撃に出て行くかっていのが、また課題かなと。後ろで、すごく頑張ってくれている。点を取れなかったのは、前の選手だけのせいじゃない。点を取られているときも、『後ろの選手のせいだけではない』と、みんな話していたけど、もう一回、できなかったことを直していきたい。一つ直せたと思うので、また次、一個ずつ修正して、右肩上がりに強いチームになっていきたい」と、語気を強める。

 この試合に負けなかったことで、F東京は12戦負けなしとなった。しかし、あるのは危機感だと、26歳のCBは話す。「やっぱり勝ち点3がどうしても欲しい。今、12試合負けていないけれど、選手たちは4試合勝てていないと思っています。次、すぐに試合があるので、とにかく勝ち点3を取れるように短い期間ですけど準備をしてやりたいです」と、中2日で迎える徳島戦での必勝を誓った。

(取材・文 河合拓)
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