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[MOM1130]鎌倉学園GK藤原成洋(3年)_好セーブ生み出した「積み重ね」

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.21 全国高校選手権神奈川県予選2回戦 鎌倉学園高 2-1 藤沢西高 横須賀リーフスタジアム]

「ミスしても周りがいる。自信もってプレーしました。日ごろ意識していること、練習で意識していることが身体に染みついていた。積み重ねかなと思う」。神奈川の古豪、鎌倉学園高のGK藤原成洋主将(3年)は1点リードを守り切って掴んだ白星の後、日常のトレーニングが好プレーをもたらしたことを強調していた。

「まずミスしないことを第1に心がけている」という183cmの長身GKは局面局面でまずミスをしないことを徹底。その中で「空中戦とシュート反応には自信がある」という武器を発揮してチームを勝利へと導いた。前半には思い切った飛び出しで危機を救うと、後半にはゴール至近距離から放たれたヘディングシュートや決定的なシュートを抜群の反応で次々と阻止。1点取れば勢いづいていたであろう藤沢西の反撃を防ぎ続ける。後半33分にはビッグセーブの後のこぼれ球を繋がれて失点したが、そこでも崩れなかった。

 試合5日前には強豪・日大藤沢高と練習試合で対戦。藤原のミスもあり、チームは大敗していたという。自信を喪失してもおかしくないような状況で迎えたシード校・藤沢西との一戦だったが、「できる自信はあった」という守護神はゴール前で好守を連発。見事に切り替えて勝利に貢献し、「周りが声をかけてくれたし、周りに感謝したい。チームの勝利」と喜んだ。

 3回戦の対戦相手は厚木北高に決定。「嬉しい気持ちが大きいけれど、切り替えてやりたい。できるところまで、ベストを尽くしてやりたい」。大声でチームを鼓舞し、プレーでもチームを救った守護神がまた3回戦でもチームに支えられながら勝利に繋がるセービングを見せる。

(取材・文 吉田太郎)

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