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今季初の2Gでホーム4連勝へ導いた柏FW工藤「チームを立て直したかった」

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[9.23 J1第25節 柏2-0鳥栖 柏]

 連敗を喫し優勝が遠のいた前節。それでもやはり、ホーム・日立柏サッカー場では強かった。 

 柏レイソルは主導権も握りながらもスコアを動かすことができないまま後半に突入する。13分に訪れた最大の決定機、FW工藤壮人が放ったシュートはゴールライン上でサガン鳥栖でクリアされてしまう。嫌なムードが場内を包み始めていた25分、工藤が均衡を破る。「点が入るのは時間の問題と思って冷静に試合を進めていました。1本決め損ねたので、どこかで取り返したいと思っていた」。FWレアンドロのパスを左サイドで受けると右足を振り抜き、シュートはファーサイドに突き刺さる。「自分の形」で、ホームで2試合連続となるゴールを決めた。

 先制点の8分後に再びレアンドロのアシストから試合は動く。1トップのレアンドロが右サイドに開いてDF藤田優人からのパスを受けると、中央へ鋭いボールを入れる。目前でワンバウンドしたボールを上手くおさめた工藤は、浮き球をゴール左隅へと沈めた。「(ボールを)止めた時点でGKの動きは見えていたし、流し込むだけだった」。今季初の1試合2ゴールを決めた工藤は「チームを立て直したかったし、手助けができたんじゃないかと思います」と安堵する。

 決めるべき選手が決めてホーム4連勝。サポーターのボルテージは最高潮に達したが、次節は苦手としているアウェー戦が待っている。ホームでは7勝4分1敗なのに対し、アウェーでは2勝4分6敗と大苦戦。「内容も結果もと言いたいところですけど、内容よりも結果」と工藤は勝利だけを見据えていた。

 5か月ぶりに敵地から勝ち点3を持ち帰ることができるか。27日、味の素スタジアムでのFC東京戦に臨む。

(取材・文 奥山典幸)

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