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武藤、エドゥーがアベック2ゴールのF東京、柏に完勝で無敗記録を14戦に更新

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[9.27 J1第26節 F東京4-0柏 味スタ]

 J1は27日に第26節を各地で行い、味の素スタジアムでは勝ち点1差で6位のFC東京と8位の柏レイソルが対戦した。日本代表のハビエル・アギーレ監督が視察に訪れた一戦、F東京は前半にFW武藤嘉紀が2ゴールを挙げると、後半にはFWエドゥーも2ゴールを記録。2トップが2発ずつを決めたF東京が4-0で快勝し、14戦負けなしの2連勝を飾っている。

 13試合連続無敗でチーム記録を更新中のF東京は、4節連続で同じ先発メンバーで試合をスタート。対する柏は前節出場停止だったGK菅野憲孝、DF増島竜也をベンチスタートにし、DFエドゥアルドもベンチ外。3試合ぶりに勝利を挙げた前節の鳥栖戦(2-0)からは、MF茨田陽生を外してMF栗澤僚一が先発入りしている。

 開始早々の4分、いきなり試合が動く。F東京は右サイドをDF徳永悠平がドリブルで突破。ゴール前に折り返したボールがDFとGKの間を抜けて、ゴール前に走り込んだ武藤の元に届く。武藤がこれをゴールに蹴り込み、シーズン10ゴールを達成した。8分にもF東京はDF渡部博文が右足で入れた縦パスをカット。PA外にこぼれたボールをMF高橋秀人が思い切りよくシュートしたが、枠を外れて行った。

 F東京の守備を前に、なかなか高い位置までボールを運べなかった柏も前半15分、MF大谷秀和がミドルシュートを放ったが、クロスバーを越えて行った。その後もボール保持率では上回る柏は、前半42分にも大谷が枠内にミドルシュートを飛ばしたが、GK権田修一にキャッチされて、得点を挙げられない。

 迎えた前半アディショナルタイム。F東京は中盤でMF河野広貴が相手選手の背後からボールを奪う。ここから一気に速攻に転じると、河野のパスを受けた武藤がGK桐畑和繁との1対1を制して、点差を広げて前半を折り返した。

 後半の開始と同時に柏はMF高山薫をベンチに下げ、MFドゥドゥを起用した。しかし、序盤はF東京が柏を押し込む。4分にはFWエドゥーのポストプレーから武藤がボレーシュートを放ったが、ゴール左に逸れて行った。後半6分、F東京は中盤で武藤がボールを奪うと、DFを競り合って体勢を崩しながらも河野につなぐ。河野が最終ラインの裏にパスを出すと、走り込んだエドゥーがゴールネットを揺らし、リードを3点に広げた。

 柏の反撃をGK権田の好セーブで凌いだF東京は、21分にも左サイドから崩してDF太田宏介の折り返しをMF米本拓司がボレーで合わせたが、ゴール左へ外れて行った。後半28分にF東京は河野をベンチに下げ、MF梶山陽平をピッチに送り出した。直後の29分、東京は左サイドから太田が上げたクロスをエドゥーが左足で合わせて、勝利を決定付ける4点目を挙げた。

 34分にF東京は2枚目の交代枠でエドゥーを下げて、FW渡邉千真を投入する。同43分には最後の交代枠で徳永を下げて、DF松田陸をピッチに送り出した。柏は44分に決定機をつくるが、FW工藤壮人のシュートは権田に阻まれ、こぼれ球からの大谷のシュートもクロスバーに嫌われる。このまま試合は4-0で終了し、F東京は3試合連続無失点。チームの連続無敗記録を14試合に更新し、柏との勝ち点差を4に広げている。

(取材・文 河合拓)
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