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[プレミアリーグWEST]進路注目の東山FW鎌田「全国行ったら絶対にやれると思う」

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[9.27 高円宮杯プレミアリーグWEST第15節 東山高 1-5 東福岡高 東山高G]

 東山高FW鎌田大地主将(3年)はガンバ大阪セレッソ大阪清水エスパルスに練習参加している182cmの大型アタッカー。FW柿谷曜一朗に雰囲気が似ていると指摘され、「プレーは高校時代の森岡亮太選手(神戸)にそっくりと言われます」というエースは、「前向いた時にチャンスを作れる」という特長を活かしてゴールシーンをつくり出す注目選手だ。

 この日は前半14分に左サイドから出したラストパスや、29分、39分に通したスルーパスでビッグチャンスを演出し、後半16分には混戦から頭で追撃ゴール。ただ、その直後に左アーリークロスから抜け出しながらもシュートを浮かしてしまうなど、ここぞという場面でチームを勢いづけられなかった。鎌田もより勝利へ導くだけのプレーの必要性を感じている。「名古屋(U18)戦も4発くらいドフリー外して。きょうもチャンスあったのに決められていない。もっとチャンスに対して貪欲にというか、こだわってやっていかないといけない」と誓った。

 高校から直接プロ入りを狙っている。「どうせなるんやったら上を目指したい。大学卒業したら、22歳で世界的に見たら22歳はざらにいるので、自分の中で遅いかなという感じ。高校からプロになって来年試合出てというのが理想です」。大学サッカーよりも1テンポ、2テンポ速く感じたというプロの厳しい世界の中で自分自身を成長させたいという思いがある。本人はプロ志向で周囲からの注目度も高いが、まだ進路の決まっていない状況。その中で福重良一監督は「Jのスカウトが『ヨッシャ、獲る』と言うまでのパフォーマンスでないと」とエースにハッパをかける。そしてこの日はリードされてやや消えた時間帯もあっただけに、「もっとできますけれどね。もっとやってほしい。もっとやらないかん。自分がチームを引っ張れる存在にならんと」とプロを認めさせるくらいのプレーを期待した。

 アピールの場は選手権だ。鎌田は「全国行ったら絶対にやれると思う。個人としても絶対できると思うし、チームとしても絶対いい結果出せると思う。京都、ホンマに優勝したいですね、いつも後悔で終わっている。出ても京都(代表は)ずっと勝っているから、いろいろなプレッシャーあると思うけれど出て優勝したいですね」。1年時は自分の責任で予選敗退したと自覚している。先輩たちの選手権への夢を潰してしまったという後悔の念。だからこそ「とりあえず優勝してホンマに謝りたいですね」。自分自身の、そしてチームの今後のためにも全国へ行かなければならない。「(東山は)選手権とか、勝負のところで全然結果を残せていない。(ライバルの京都)橘とかそういうところで強くて、堂々とプレーできている。自分たちはいつも『負けたらどうしよう』とか、そういうことばかり考えて思い切ったプレーできずに終わることが多い。もちろん負けることは嫌ですけど、今年はあまりそういうことは考えないで、みんなでできるのは残り少ないので楽しみながらいい試合したい。(進路を)早く決めたいですけど焦ってもしょうがない。一番はチームのためにやらなアカンと思うのでチームのためにやります」。ゴールにだけこだわるのではなく、チームが勝つためのプレーに徹する。その中でプロを認めさせて夢を叶える。

(取材・文 吉田太郎)

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