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[プレミアリーグWEST]白熱の首位攻防戦!大阪ダービー制したG大阪ユースが初Vへ前進!!

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[9.27 高円宮杯プレミアリーグWEST第15節 C大阪U-18 1-3 G大阪ユース C大阪舞洲G]

 27日、高円宮杯U-18サッカーリーグ2014 プレミアリーグWESTは勝ち点31で並ぶ2チームの首位攻防戦、首位・ガンバ大阪ユース対2位・セレッソ大阪U-18戦が行われ、G大阪が3-1で勝った。

 高校年代最高峰のリーグ戦も残り4試合。勝者が優勝へ大きく近づくというシチュエーションの中で開催された“大阪ダービー”を制して初優勝に前進したのは、G大阪だった。C大阪の左SB温井駿斗(3年)が「自分らの持ち味である前から行くというところがやり切れなかった」と悔やみ、またU-16日本代表MF斧澤隼輝(1年)も「前半はちょっと受けた感じあったと思います」と悔しがる。均衡した展開の中でどこか受けてしまったC大阪のお株を奪うようなG大阪の積極性と前へ行くパワー。FW妹尾直哉(3年)が「自分たちのやりたいことができて、守備もハマっていたと思いますし、そこで上回っていたから勝てたと思います」と振り返ったように、よりアグレッシブな守備や戦う姿勢を見せていたG大阪が大一番を制した。

 前線からフルスロットルで相手を追い回すU-17日本代表FW高木彰人(2年)と妹尾の2トップを筆頭に序盤からアグレッシブな攻守を見せるG大阪は、梅津博徳監督が「SBが出てくるのでその裏、簡単に跳ね返されないようなボールを供給しようと言っていた」と説明したように、相手SBの背後へ効果的なボールを配球し、U-17日本代表MF岩本和希(2年)のテクニカルなドリブルや注目司令塔・U-17日本代表MF市丸瑞希(2年)の正確なパスを交えて押し込んでいく。守備面でも17分に抜群の加速力で抜け出しかけたC大阪のU-17日本代表FW岸本武流(2年)をCB吉岡裕貴(2年)がストップ。直後には背後への難しいボールを右SB吉村弦(3年)がスライディングでクリアし、20分には斧澤の中央突破からFW高田和弥(3年)にシュートへ持ち込まれたが、これも守備陣が対応する。

 互いに、ボール保持者が判断を誤ればあっという間にボールを失うようなプレッシャーと球際での激しいプレーの応酬。その中でC大阪は23分にも攻撃参加した温井が左足ミドルを打ち込み、強力FW岸本の突破や重心の低いドリブルで攻め上がってくる斧澤を中心に攻め返したが、G大阪はCB前谷崇博(3年)が身体を投げ出すようなクリアで相手の攻撃を阻止したほか、左SB初瀬亮(2年)がボールへの反応速く相手にサイドを取らせない。また、中盤ではMF山崎拓海(3年)や市丸が出足と判断良くセカンドボールを回収して攻撃につなげる。そして43分、G大阪がスコアを動かした。

 G大阪は左サイドから妹尾が出したラストパスはファーサイドヘ流れてしまったが、これを拾ったU-16日本代表MF堂安律(1年)がターンして体勢を立て直す。そして「ターンした瞬間に味方の選手がくれ、くれって寄って来たのが見えて、相手選手が付いてきていたんで裏取ったらチャンスになると思った。シュート性のクロスみたいな、シュート狙いながら中途半端なボール入れたらチャンスになると思った」と中央へのラストパスを警戒する相手の逆を取る形で堂安が選択したのは左足シュート。判断良く放たれた一撃はC大阪のU-16日本代表GK井上聖也(1年)が反応したものの、クロスを出した後にゴール前までサポートに来ていた妹尾が右足でゴールへ押し込んだ。先制したG大阪はさらに45分、バイタルエリアに入り込んだ堂安へパスが通ると、堂安はスピードを殺さずに仕掛けて右前方へラストパス。これをフリーの妹尾が右足でゴール右隅へ流し込んで2-0とした。

 ハーフタイム、2点ビハインドのC大阪の選手たちに厳しい檄が飛ぶ。指揮を執る村田一弘コーチは選手に託した前半から「後半に関しては前半の緩いプレッシャーを改善させて、介入しました、スタッフが。プレッシャーのスピードだったり、アプローチのスピードがちょっと上がりました。でもその中で精度を上げたいという、ボクらの育成としてのベースですね。それが後半多少できたかなと。だから後半は課題ができたけれど、前半は課題も全く出なかったというのが率直な意見です」。前半欠けていた本来のアプローチ、プレスのスピードが向上したC大阪は後半10分に1点を返す。単騎右サイドを突いた岸本が強引にラストパスを入れると、ボランチの位置から飛び出してきた斧澤が1タッチでゴールへ沈めて1点差とした。

 G大阪に「2点(リード)じゃ足りんと思った」と言わしめるほど加速したC大阪。追撃ゴールの勢いに乗って一気にG大阪を飲み込もうとするC大阪は、直後に岸本が左サイドからPAへ切れ込み、24分にはスイッチして前線へ飛び出したMF沖野将基(3年)がGKと1対1となったが、シュートはU-18日本代表GK林瑞輝(3年)がビッグセーブして得点を許さない。畳みかけたいC大阪だったが、林が「2-1になった時にの強さがある」というG大阪はここからが強かった。梅津監督も「1点取られた後、もっともっとバタバタするかな、追いつかれるかなと思っていましたけれど。落ち着いてできたと思っている。だからメンバー変えず。いつも後半ウチがやられる中で、ウチが頑張って最後跳ね返して1点取れたのは凄く良かったです」と評価。我慢強く相手の攻撃を跳ね返してカウンターからダメ押しゴールを狙ったG大阪は40分、FW中村文哉(3年)とDF松岡秀平(2年)を同時投入する。すると、43分、右タッチライン際で出足良くルーズボールをおさめた市丸が絶妙なアーリークロス。上手くDFの前でコントロールした中村が反転から左足シュートをゴールへ叩き込んだ。

 大興奮の中村はスタンドの控え選手、サポーターの下へ一直線。勝利に大きく前進したG大阪イレブンがファインゴールを讃え合った。そして試合終了の笛とともに再び広がった歓喜の輪。06、07年には日本クラブユース選手権で連覇しているG大阪も一時はプリンスリーグ関西2部へ降格するまで低迷した。プレミアリーグ初挑戦だった昨年も7位。それでも今年、就任4年目の梅津監督の下、巧さに戦う姿勢の加わった好チームになっている。指揮官は「戦うこと。もちろん巧さにこだわりながら、戦うことをベースにやりながら、ボクも冷静に選手と考えながらやれているのかなと思う。あとは継続してひとつでもゲームを多くできる喜びを分かち合いたい」。そして主将の林は「そろそろ自分たちが優勝という結果を残してあげないと、次の世代も困ってくると思う。ガンバ全体を勇気づける結果を残したいと思います」と宣言。2位・神戸U-18と勝ち点2差で迎える残り3試合、G大阪が首位を守りぬいて栄冠を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)

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