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6分間の3得点で勝負あり、千葉がPO出場権争う福岡から快勝!!

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[10.4 J2第35節 千葉3-0福岡 フクアリ]

 J2は4日、第35節を各地で行い、フクダ電子アリーナではプレーオフ出場権確保へともに負けられない9位ジェフユナイテッド千葉と11位アビスパ福岡が対戦した。スコアレスで折り返した試合は、後半15分からのわずか6分間で3得点を叩き込んだ千葉が3-0の完封勝利を収めた。

 序盤にチャンスを作ったのはホームの千葉だった。DF山口智が蹴り出す相手最終ラインの裏を狙ったボールからゴールに迫り、前半7分には抜け出したFW森本貴幸がPA内に侵入してシュートを放つもGK神山竜一のセーブに遭った。さらに同8分にはDF中村太亮のCKからフリーになった山口智がヘッドで狙ったが、シュートは枠を外れた。

 対する福岡も負けじとチャンスを作り出す。前半9分、同12分にMF鍋田亜人夢が立て続けにシュートを放つが、ネットを揺らすには至らない。さらに同13分にはFW金森健志のヒールパスから抜け出したFW酒井宣福がPA内まで持ち込むも、シュートは枠を捉え切れなかった。

 その後は徐々にリズムを握り始めた千葉が、シュートまで持ち込む機会を増やす。前半22分には右サイドに開いたMF町田也真人のクロスから中村が決定機を迎えるがシュートは枠を外し、同34分には左サイドの崩しからゴール前でボールを受けたMF佐藤勇人がシュートを狙うも相手DFのブロックに遭ってスコアを動かせなかった。

 後半に入っても立ち上がりから千葉が福岡ゴールを脅かす。しかし、後半1分の佐藤勇のシュートはジャストミートせず、同6分の森本、同8分のMF谷澤達也、さらに同9分の森本のシュートはすべて枠上に飛んでネットを揺らせない。しかし、そのすべてがPA内から放ったシュートであり、千葉が押し込む時間帯が続いた。

 後半に入りなかなかシュートまで持ち込めない福岡は、後半15分に鍋田に代えてFW平井将生を投入して状況を打開しようと試みる。しかし、直後に千葉がついに先制点を叩き込む。センターサークル付近からMF佐藤健太郎が前線にボールを送ると、ここまで決定機を外していた森本が鮮やかなトラップから左足でネットを揺らして、1-0とスコアを動かした。

 先制からわずか2分後の後半17分には2点目を記録する。右サイドのMF幸野志有人のクロスから逆サイドでフリーになった中村が、落ち着いて流し込んで2-0。さらに同20分にはカウンターから町田、幸野とつないだボールから最後は攻め上がったDFキム・ヒョヌンがねじ込んで3-0とする。千葉は先制からわずか6分間で3点を叩き込むゴールラッシュを見せて、一気にリードを広げた。

 その後も決定機を作った千葉だったが、追加点は生まれず。しかし、守備陣も福岡に得点を許さずに逃げ切りに成功。3-0の快勝を収めた千葉は、3試合ぶりの白星を獲得して勝ち点3を上積みした。

(取材・文 折戸岳彦)

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