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初招集の代表に切り替える広島DF塩谷「憧れの日の丸を付けるチャンスをもらえている」

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[10.5 J1第27節 柏0-0広島 柏]

 サンフレッチェ広島は5日の柏レイソル戦に0-0で引き分けた。勝ち点で並び、得失点差で上回っている柏を、突き放すことこそできなかったが、3試合ぶりのゼロ封に、DF塩谷司は納得の表情を見せた。「こういうピッチコンディションで、どちらかが1点取れればというゲームだったので、リスクをおかして攻めるよりも、最悪0-0でもいいかなというスタンスで入りました。お互いにやることを徹底していましたし、もっと良いピッチでプレーしたかったが、そればかりは仕方がないので。0-0は仕方がないし、納得しています」

 この試合を終え、塩谷は初招集された日本代表に合流する。試合前に、Jリーグでもトップレベルの個の力をもつFWレアンドロとマッチアップできたことは、良い刺激になっていたようだ。

 前半から、激しく火花を散らしたブラジル人アタッカーとの対戦について「前半はお互いピリピリしていたけど、後半は落ち着いてプレーできました。できるだけファウルにならないようにしながら、球際は厳しくいこうと思ってやっていました」と言い、「代表でも、球際は引いてはいけない。自由にやらせてはいけないと思うので。今日のレアンドロに対しても、前を向いたら厳しくプレーしようと思っていました」と、振り返る。

 4月には代表候補合宿に招集された塩谷だが、ブラジルW杯メンバーに残ることは叶わなかった。今回、ハビエル・アギーレ監督を迎えた日本代表に初招集されたが、不安もあるという。

「不安は、どこまでできるのか。前回の合宿は、候補合宿だったので、海外組もいませんでした。本当の日本代表に入れたら、どこまでできるか、不安でもあり、楽しみでもあり、という感じです」

 選ばれたことに、満足しているわけではない。短い時間の中でも、塩谷は試合に出ることが重要だと強調する。「まずピッチに立てるように、練習からしっかりアピールしたい。ピッチに立てたら、楽しんで、普段通りに自分のプレーができたらいいと思います。憧れの日の丸を付けるチャンスをもらえているので、しっかりアピールして、試合に出られるようにしたい」。

 そしてアピールしたいポイントについては「対人の強さ、攻撃のスイッチを入れるところ。DFですが、攻撃的なところも出して行ければなと思います」。今シーズン、リーグ戦で6ゴールを挙げている得点力も魅力のDFは、意気込みを語った。
(取材・文 河合拓)
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