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[早スポ]2得点で快勝!貴重な勝ち点3を獲得

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[早稲田スポーツ ゲキサカ版]
 前節、筑波大に手痛い敗北を喫し(●0-1)、4位に順位を落とした早稲田大(ワセダ)。関東大学リーグ戦(リーグ戦)優勝に向けもう取りこぼしは許されないなか、第16節の中大戦を迎えた。序盤はホームの後押しを受ける中大に攻め込まれるも、徐々に攻撃のリズムをつくり始める。すると22分、FW山内寛史(2年=国学院久我山高)のスーパーゴールが決まり先制に成功。さらに35分にもFW宮本拓弥(3年=流通経済大柏高)がクロスボールにニアで合わせ追加点を奪う。後半はゴールネットを揺らすことはできなかったものの、2-0で快勝し貴重な勝ち点3を獲得した。

 「チャンスを絶対逃さないっていう強い気持ちを持って臨んだ」(MF近藤洋史主将、4年=名古屋U18)。悪天候の影響により延期となったこの試合、序盤こそ中大にパスをつながれ攻め込まれるものの、ワセダは気持ちの面で上回っていた。13分にMF近藤貴司(4年=三菱養和SCユース)が鋭いミドルシュートを放つと、攻撃のペースをつかみ始める。すると試合は22分、クリアボールのカットに山内が反応しフリーでボールを奪うと、中央にドリブルで持ち込み右足を振り切った。ボールはそのままゴール右端に突き刺さり待望の先制点を獲得。さらに35分にはMF堀田稜(3年=浦和ユース)からの鋭いクロスに宮本がニアで触り、追加点を挙げ2-0で前半を折り返す。


 攻撃の手を緩めないワセダは後半も果敢にゴールを狙う。対する中大も長いボールを使って攻め始め一進一退の攻防に。それでもDF田中進之介(4年=湘南ユース)やDF金澤拓真(3年=横浜F・マリノスユース)らが相手の攻撃を跳ね返し、決定的な場面をつくらせない57分には近藤貴からの裏を狙った絶妙なロングパスを宮本が受けミドルシュートを放ったが、惜しくもゴール上にそれてしまう。その後、相手にチャンスをつくられる場面もあったが、エンジイレブンはディフェンスラインだけでなく中盤からのプレスを徹底。「チーム全体としての守備への意識の高さというのが最終的なボール奪取やシュートブロックにつながっている」(金澤)と語るように、全員でゴールを守り抜いた。試合終了間際には、途中交代のFW上形洋介(4年=早稲田実高)が抜け出してシュートを放つもキーパーのファインセーブに阻まれてしまい試合終了。3点目を奪うことはできなかったものの、前半の2点を守り切り勝利を飾った。

 きょうの勝利により、なんとか優勝争い圏内に踏みとどまった。ことしのリーグ戦は、上位チームの実力が拮抗しており、ワセダにも逆転優勝のチャンスは十分にある。しかしそれと同時に残りの試合、ひとつも落とすことができないということも事実だ。「もうとにかく勝つだけ」(GK松澤香輝副将、4年=流通経済大柏高)と語るように、狙うは優勝のみである。次節の相手は桐蔭横浜大。久しぶりの連勝に向け、攻守両面で機能した今節の良い流れを次節にもつなげてほしい。

(記事 大森葵、写真 伊藤なつ実)

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