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ブラジル戦を試金石に…岡崎「目指すべき道が見える」

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 1年前からの“進化”をブラジル相手に証明する。10日のジャマイカ戦(1-0)に3トップの中央で先発したFW岡崎慎司(マインツ)。アギーレジャパン3試合目で初めてクラブと同じセンターフォワードで先発のピッチに立った。

 ザックジャパンでは右サイドハーフが主戦場だった岡崎だが、2試合だけ1トップで先発している。そのうちの一つが昨年6月15日に行われたコンフェデレーションズ杯のブラジル戦だった。当時はDFダビド・ルイスとDFチアゴ・シウバという相手CBの高さをアルベルト・ザッケローニ監督が警戒。「そこはあまりチャンスがないと判断し、裏に出すことにした」と、どちらかと言えば消極的な選択だった。

 今は岡崎の特長を最大限に生かすための起用法であり、センターフォワードとしてクラブで充実した日々を送る背番号9が、ドゥンガ監督就任後3試合連続無失点の堅守を誇るブラジル守備陣に対し、どんなプレーを見せるか。注目も期待もされる。

 コンフェデレーションズ杯のときは「1トップは直前に言われた」と話していた岡崎自身、今回は「イメージしやすいと思う」と前向き。「ただの1試合じゃない。アルゼンチンを無失点に抑える守備の堅さもそうだし、一回対戦して本当にすごいと思った。今のサッカーでどれだけできるか。目指すべき道が見えるんじゃないかと思う」と、自分にとってもチームにとっても試金石の一戦になる。

「去年のイメージは捨てて、今チャレンジしていることをどれだけ出せるか。自分が前線でどれだけチームの助けになるか。劣勢でも一発決めてチームを助けたいと考えている」。相手がどこであろうと、自信は揺るがない。センターフォワードのポジションを確固たるものにするためにも、アギーレジャパンでの初ゴールを虎視眈々と狙う。

(取材・文 西山紘平)

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