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劣勢の中の2ゴールでG大阪を決勝に導いたMF阿部「めっちゃ良かった」

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[10.12 ナビスコ杯準決勝第2戦 川崎F 3-2(2戦合計4-5) G大阪 等々力]

 難しい試合の中、得意のダイレクトシュートが火を噴いた。第1戦を3-1で終えていたガンバ大阪は、2点のビハインドを跳ね返しに来た川崎フロンターレにボールを支配される。前半9分にFW大久保嘉人に先制点を決められると、その後も押し込まれた。

 ピッチ上、守備に奔走させられていたMF阿部浩之は、そんな流れを変えるためにも、シュートを打つことを心掛けていたという。「シュートまで全然、行けていませんでしたし、チームが盛り返す意味でも、1本良いシュートを打てたらと思っていました。(第1戦のリードがあって)あまりこっちも前に出て行く枚数も少なかったですし、一人のアクションの迫力が、いつもより全然なかったと思う。攻撃としては全然良くなかったと思うので、とりあえず誰かが打たないと押し込めない状況が続いていたので、そこを改善したくて狙いました」。

 その言葉通り、前半42分にはMF倉田秋からのパスを受けると、食いついてきたDFジェシを外し、FWパトリックにパス。パトリックがヒールで落としたボールをゴールに蹴り込んだ。

「ああいう形を、結構、練習から意識してやっています」と阿部は言い、「パト(リック)が良い落としをくれましたし、その前の(倉田)秋くんも、(シュートまでの)イメージをくれるパスをくれたので。全員で、良い連係で崩せたかなと思います」

 さらに、その3分後にも阿部は左サイドでボールを持ったFW宇佐美貴史からパスを受けて、ダイレクトシュート。前半終了間際の2発で、一気に展開を変えた。「貴史が中にカットインした瞬間、いつも狙っていますし、良いパスをくれました。トラップしたら角度がなくなると思ったので。パトに当たりそうだったのですが、流れも良かったし、切らずに打とうと思って」と、イメージ通りの一撃を振り返った。

 第2戦は2-3で落としたが、この2ゴールがモノを言い、合計スコア5-4で勝利。G大阪は7年ぶりの決勝進出を決めた。「久しぶりのゴールですね。Jリーグで取りたかったですけど、決勝進出に貢献できたので、そこはめっちゃ良かったかなと思います」と、笑顔を見せた。

(取材・文 河合拓)
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