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代表3戦目で迎えるブラジル戦…柴崎「一つの指標になる」

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 自分の“現在地”を見極める。日本代表MF柴崎岳(鹿島)は「一つの指標になる」と、14日のブラジル戦を位置付けた。

「昔からブラジルは常にトップのレベルを保ってきた。サッカーと言えばブラジルというのもある。僕もそういう環境で育ってきたし、一つの指標というか、自分がどれだけできるか分からないけど、これからの一つの指標になるのは間違いないかなと思う」

 日本代表デビューは9月9日のベネズエラ戦(2-2)。デビュー戦で初ゴールを決めると、今月10日のジャマイカ戦(1-0)でもオウンゴールを誘うシュートを打った。豊富な運動量で攻守に存在感を見せる背番号7をアギーレ監督も「ワールドクラス」と絶賛。出場2試合で早くも日本の中心的存在となった。

 09年のU-17W杯でFWネイマール擁するブラジルと対戦している柴崎だが、フル代表での対戦は当然初めてとなる。ネイマールは翌10年にフル代表デビュー。これまで国際Aマッチ57試合に出場し、36得点を記録している。

 12年にJリーグのヤングベストプレイヤー賞を受賞したときには、同世代であるネイマールらの名前を挙げ、「彼らのような活躍ができた選手がいるかといえば、そうではない。彼らに一歩でも近づき、日本を代表する選手になっていかないと、世界とは戦えない」とスピーチ。常に世界を見据え、現状に満足することなく己を高めてきた。

 そんなネイマールに対し、4年遅れで同じ舞台に上り詰めた。代表3戦目で迎えるブラジル戦。世界と比較し、自分が今、どの位置にいるのか。「個々の能力が高くて、仕掛けられる選手がそろっている。粘り強い守備が必要だし、守備の意識はジャマイカ戦より高めないといけない」と、静かに闘志を燃やした。

(取材・文 西山紘平)

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