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惜しいシュートもあった小林「肌で感じたことは成長につながる」

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[10.14 国際親善試合 日本0-4ブラジル シンガポール]

 10月の2連戦が代表初招集のFW小林悠(川崎F)は、途中出場でデビューした10日のジャマイカ戦に続き、ブラジル戦で初先発を飾った。4-3-3の右ウイングとして後半7分までプレーした。

「前半は守備に追われる時間が多かったけど、そんなにやられるということはなかった。しっかり組織としてやれていたし、チャンスもあった」

 そう振り返ったように、小林自身にもチャンスはあった。先制されてから間もない前半24分。左サイドバックの太田宏介(F東京)のクロスが相手DFに当たり、ファーサイドの小林の位置に流れてくる。ドンピシャのタイミングで左足ダイレクトシュート。しかし、惜しくもゴール上に外れた。

「自分にもチャンスがあったが、ああいうところで決められるか決められないか。そこが強いチームとの差かなと思った」と決定力不足を素直に認めた。

 とはいえ、Jから世界に飛び出し、世界レベルや違いを実感できたのは貴重な経験だ。「日本人だと出てこないところで足が出てくると感じた。一歩の大きさは、海外の選手特有。日本では味わえないと思った」と守備の迫力に舌を巻きながらも、「強いチームとやって、肌で感じたことは全部自分の成長につながる。すごくいい経験になった」と何度も言い、前を見つめていた。

(取材・文 矢内由美子)

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