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シュートゼロに終わった清水FW大前「残留だけを考える」

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[10.18 J1第28節 横浜FM1-0清水 日産]

 背番号10が放ったシュートはゼロ。チームにも得点が生まれないまま、横浜FMに0-1の完封負けを喫した。清水エスパルスFW大前元紀は試合後に悔しさを滲ませた。

 序盤から横浜FMにリズムを作られた清水は、後手に回ってしまう。右サイドハーフに位置していた大前も相手PA内に侵入する回数は限られ、多くの時間を守備に費やすこととなった。「前半から相手にボールを持たれる時間帯が長くなってしまい、相手のCBにプレスをかけられずに、そこから間、間にボールを入れられて攻撃されてしまった」と守勢に回った前半を振り返った。

 後半に入ると、同13分に先制点を献上。その後、FWノヴァコヴィッチを下げてMF高木善朗を投入したチームは、大前をCFの位置に移した。しかし、相手の粘り強い守備に苦しみ、スコアを振り出しに戻せないまま試合終了のホイッスルを聞くこととなる。

「一人ひとりがボールを奪われるシーンが多かったし、ボールを持ったときに持ち過ぎて取られるシーンが何度もありました。そういうプレーをなくさないとゴールまで行けません。相手の最終ラインも高かったのでミドルシュートをもっと打っていけば良かったけど、うまくシュートまで持ち込めませんでした」と自身がシュートゼロに終わったこともあり、唇を噛んだ。

 第20節からは3試合連続ゴールを記録したが、その後の6試合で大前に得点は生まれていない。チームが降格圏から抜け出すには背番号10の爆発は不可欠となるだろう。「チームとしても、残りの試合は残留することだけを考えてやろうと話しています」と悲壮な表情で語るエースは残り6試合でチームを勝利へ、そして残留へと導くためのゴールを狙って戦い続ける。

(取材・文 折戸岳彦)

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