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シュート3本も空砲のF東京 FW武藤「決めきれなくて申し訳ない」

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[10.18 J1第28節 大宮1-0F東京 NACK]

 1点を追う後半、FC東京は圧力を強めて、大宮アルディージャのゴールに迫った。チーム最多の11ゴールを挙げているFW武藤嘉紀も、後半に入って3本のシュートを終わったが、2試合ぶりの得点を挙げることはできなかった。

「だいぶ削られた」と、自身のマークが厳しくなっていることを実感する22歳のファーストシュートは後半25分だった。最終ラインでDFと並びながらボールを受けて、シュートに持ち込んだがGK北野貴之に防がれる。相手守備がボールの処理に手間取ったところ、MF三田啓貴が競り、こぼれ球を再び武藤がシュートしたが、これもGK北野にコースを変えられた。

 さらに後半40分にも途中出場のMF中島翔哉からパスを受けてゴールに迫ったが、シュートを左に外してしまった。「こういう試合を取りこぼすと、やっぱり上位に入っていけないと思いますし、今日は自分も何回もチャンスがあった中で決めきれなかったので、非常に申し訳ないと思います」と、武藤は詫びる。

 この試合、上田益也主審の判定には疑問が残る箇所があった。F東京の失点の場面、ボールは静止された状態でリスタートされていなかった。逆に後半15分、大宮もMF家長昭博が振り切った相手選手に背後から倒されたが、シミュレーションを取られた。アディショナルタイムには、PA内でF東京FW渡邉千真のヘッドが相手DFの手に当たった場面もあったが、プレーは続行された。

「よく分からない判断から失点してしまいましたし、最後の(渡邉)千真くんのヘディングシュートが手で防がれたのも見てもらえなかった。今日に関しては運がなかった」と話す武藤だが、敗因を主審の判定だけに求めることはしなかった。「ただ、今日勝ち切れなかったのは、自分たち、僕自身のせいでもある」と続けた。

 厳しいマークを受けていても、得点を挙げなければいけない。「こうやって成長していかないといけない。このマークが厳しくなった後、さらに自分がどうプレーするかで真価が問われると思うので、ここからが自分の課題だと思います。これで(得点)できるようになっていけば、また一段階レベルアップできると思うので、頑張って行きたいと思います」と言い、「2連敗してしまったので、とにかく勝つしかないですし、勝つことでのみ流れを変えられると思う。どんな内容であろうとも、広島戦は勝つしかない」と、中3日で行われる次戦に切り替えた。
(取材・文 河合拓)
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