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[国体少年男子]宮城県が北海道下し、U-16移行後の大会初勝利!!

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[10.18 国体少年男子2回戦 北海道 0-1 宮城県 長崎県立百花台公園サッカー場(人工芝)]

 第69回国民体育大会「長崎がんばらんば国体2014」サッカー競技少年男子2回戦が18日に行われ、北海道と宮城県との一戦はFW櫻井敬正(仙台育英高2年)の決勝ゴールによって宮城が1-0で勝った。宮城は19日の準々決勝で新潟県と戦う。

 宮城にとっては06年に国体少年男子がU-18からU-16大会へ移行されてから初となる白星。この試合へ向けて「『みんなで戦おう』『ミスはみんなで助け合えるし、一つひとつのプレーごまかさずやろう』」というメッセージを出して選手たちを送り出したという村岡正良監督(仙台三高)は試合後、「良く守ったなと思います。相手のチャンスもありましたけれど、良く体張って守って、最後まで良く寄せていたからシュートが枠外れたりしていた。(ミスが出ても他の選手がカバーしたり)凄く上手い選手はいないですけど、そういうところで良くやったと思う」と選手たちを讃えていた。

 そしてチームはこの勝利を素直に喜んだ。村岡監督は「自分のチームでもやるんですけど、『まだ戦いがある』というよりも『喜ぼうよ』っていうことの方がいいかなと。(『次があるから』では)優勝しないと喜べないですから、ひとつ勝ったらまず喜ぼうと。そして明日になって試合前にまた集中すればいい。予選も勝ったら、『オマエたちまだ通過点だろ』という監督さんとかもいるじゃないですか。でも『喜ぼうよ』、『勝ったじゃないか』という方が好きなので(夜のミーティングでも選手たちには)そういう話をしようかなと思います」。まず目の前の試合に集中して勝てば全員で喜び合う。CB樫崎桂太主将(仙台ユース、1年)が「(目標は)まず一個一個の試合を大切にするというところ。元気は全国でも屈指なので」というチームは目の前の試合に集中して、勝ち切って準々決勝進出を全員で喜んだ。

 北海道の先発メンバーはコンサドーレ札幌U-18が9人、北海道大谷室蘭高が2人という構成。一方の宮城はベガルタ仙台ユースが6人、仙台育英高が5人という先発メンバーで“北の生き残り合戦”に臨んだ。前半は明らかに硬さのあった宮城を北海道が押し込む展開。北海道はトップ下に位置するAFC U-16選手権日本代表MF菅大輝(札幌U-18、1年)が展開、鋭いミドルシュートで存在感を放つ。10分、15分と菅のミドルシュートがゴールを襲うと、20分には緩急をつけたドリブルで左サイドを破ったFW徳田勘太(札幌U-18、1年)のラストパスをMF藤村怜(札幌U-15、中学3年)が合わせる。そして32分には左クロスを菅が頭でスルーパス。これで徳田が抜け出したが右足シュートはゴールを捉えなかった。

 対する宮城は、思うようなつなぎこそできていなかったが、それでもともにキープ力の高いMF齋藤耀之介(仙台ユース、1年)と櫻井にボールが入ると、押し戻して攻撃へのギアを上げた。櫻井が積極的にシュートへ持ち込み、前半30分にはインターセプトから齋藤がミドルシュートを放つ。後半2分には櫻井のキープから右サイドを駆け上がったSB平澤健介(仙台ユース、1年)が上げたクロスをMF舘田晃太(仙台ユース、1年)が合わせた。北海道は10分にMF岩崎航太(札幌U-18、1年)が右サイドをドリブルで破って徳田が決定的な左足シュート。だが、これが枠を外れると、宮城が先制点を奪う。

 後半16分、宮城は右CKのクリアボールを拾った舘田が左足でクロスを放り込む。これをファーサイドで収めたCB上田健斗(仙台ユース、1年)が櫻井へつなぐと、「前半からチャンスはあったけれど決めきれなかった。FWが点取らないと勝てない。シュートまで行こうと思っていた」という櫻井がDFに前を塞がれながらも強引に右足シュートへ持ち込む。この一撃がゴール左隅へ吸い込まれた。

 追う北海道は大きな展開を交えてサイドから宮城DFを切り崩しにかかる。24分に菅の右FKをファーサイドのMF安藤颯太(北海道大谷室蘭高1年)が折り返し、切り返しでDFをかわした徳田が決定的な右足シュートを放ったが、これは宮城DFがブロック。北海道は直後にもMF大山武蔵(札幌大谷高1年)からのラストパスを受けた安藤が左足を振り抜いたが、GK正面を突いた。終盤、連続攻撃を見せた北海道は終了間際にクロスが相手のミスを誘ったが、宮城はいち早く反応した樫崎が蹴り出して試合終了。樫崎は「厳しい時間帯にみんなで耐えきれた、ゼロでおさえられたことが良かった。(自分自身は)集中切らさないように声かけていた。(ミスをカバーし合うことができる)そういうところが取り柄というか、いいところ」という宮城がU-16移行後の大会初勝利を挙げた。

 宮城は今年から宮城県1部リーグにU-16選抜チームが参戦。国体選抜の強化を図ってきた。「フィジカル的に劣っている中で試合して得られるものは多かった。レベルが全然違っていた」(樫崎)というU-18世代の選手との戦いの中でチームは多くのことを学んできた。当初は0-7など大差で敗れていたチームだが、最後は東北地域の強豪クラブ・塩釜FCユースと引き分けるまで成長。そして国体1勝を掴み取った。宮城はまずこの日の勝利を喜び、樫崎が「1日でも長くこのメンバーでやりたいです」という目標をまた叶える。

(取材・文 吉田太郎)
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